書簡・編

おたくもすなる日記といふものを、我もしてみむとて、するなり。

026: 2019年8月31日_北斗FL26_ジャニーズJr. 8・8祭り ~東京ドームから始まる~、ザ少年倶楽部観覧(6月、7月)、CLASSY.、週刊テレビガイド_SixTONES STYLE

拝啓

厳しい残暑も続いておりますが、ひぐらしの声にはそろそろ秋を思わせられます。6月以来のご無沙汰(と、こちらは勝手に思っていますが(笑))は、若干やさぐれた気分で夏を過ごしていたからです。いそいそと夏の始めに用意した便箋を夏の盛りに使い損ね、暦の上ではもう秋なのに残暑だからと強引に使うことにしてお手紙認めております。


まずはデビューおめでとうございます。デビュー発表はドームのスタンド4列目なんて素敵な席で拝見していました。友人は頭が真っ白で後半から帰り道まで何も覚えていなかったそうですし、周囲は号泣している人、ちょっと悔しそうな人、悲喜こもごも。そんな中私は心底嬉しかったものの不思議と平静でした。目の前のリフターに北斗さんが来てくださった時にはおめでとうと心の中では叫んでいましたが、かくあるべきと確信していたものに時機が来ただけと思ったのでしょうか、涙ひとつないかわいげのなさで(笑)ひたすらお祭りを楽しんでいました。それでも私にとっては初めての「デビュー前から応援していました⇒デビュー発表に立ち会いました」経験で、これからの展開にわくわくしています。

Jrのうちに熟成を重ねて出来上がってきたグループのスタイルが、確立していそうでその実融通無碍という面白い状態でのデビューで、SixTONESの多彩な魅力をより広い層の人達に知ってもらえるのは感慨深いです。昨今の雑誌ではファンを安心させようとデビューしても変らないと口にしてくださっていますが、SixTONESを知った当初から活動の在り方や選曲、演出に意表をつかれて驚かされることこそあれ「違う」と思ったことはなく、変わらずSixTONESとスタッフの方々の意思決定のセンスを信頼していますので、新たな環境とファンを得て変わる何か、も楽しみです。デビュー発表に至る過程や背景について巷間いろいろ言われていますが、メンバー個々が既にドラマ性に富んでいるのに、グループのデビューに際してさらに新たな謎と物語を背負うとは(笑) 。そんな状況まで強かに利用して、いつか”笑えるデビュー伝説”にしてくださると思っています。

SONYも元々好きな会社で(最近はすっかり金融業になったとはいえ)、音にこだわりの強そうなレーベルなので所属を伺い嬉しかったです。以前六番町のSMEビルの近くに住んでいたのですが、先日久しぶりに近くを通り、改めて拝むような気分で眺めてきました。

海外進出のノウハウも豊富で、最近の米津さんや菅田さんを見てもSNS活用も上手ですし、山下君、欅坂、乃木坂の例をとっても、アイドル性を失わないままでアーティストとして大事に扱い、上品に売り出してもらえそうで期待しています。所属していることでSONYの価値が上がると会社に思ってもらえた”Michael Jackson先輩”のようなエンターテイナーになっていかれますように。*1

これから今まで以上にレーベル、CMクライアント、テレビ製作者、たくさんの「大人」が関わってきて、様々な意向や思惑を汲んでのお仕事になると思いますが、YouTubeのスポンサードコンテンツでも自分達の魅力を損なわず、むしろお題の制約があることで課題に沿った(完全自由だとChaosになりますが(笑))より洗練されたものを作り出す様を拝見してきたので、きっと新たな段階に入っても素敵なものをたくさんみせてくださると思っています。

皆さんの活動がこれまで以上に”ビジネス”の段階に入るにあたって、北斗さんは勉強すること自体がお好きそうなので、ショウビジネス界での職業経験を基礎にMBAコースでビジネスの専門知識を得て、演者の価値観を加えた視点でレーベルややクライアントの方達とお仕事の話をしていかれたら強いのに、などと大学在学中から思っていました(親かってつっこんで下さい)。そんな勉強ができないくらいに忙しすぎる毎日が近い将来であることをまずは祈っておりますが、遠い将来私達の大事な「ビジネス産業」の担い手として御社の運営に携わっていかれる道もあると思いますし、そのうちいかがですか?ジャニーズ初のMBAホルダーアイドル(笑) 

 

お勉強といえば、メンバーの皆さんも英語の練習(勉強というより語学は使って慣れろですよね)をしていらっしゃるのですよね。社命でもあるようですが、英語が話題にのぼりだした頃に、ああデビュー準備なのだろうなと思っていました。皆さん耳がよくて再現することが上手そうですし、地頭のよさが端々にうかがわれるので上手に英語を操れるようになられるのも早そうですね。公式Instagramとアーティストチャンネルが英語仕様なので私も久々に英語を使い始めました。留学時代に10000 wordsの修士論文を書いた私はどこへ、というくらい英語を忘れてしまっていて、パラリンピック車いすバスケ会場スタッフの選考待ちなのでそのためにも英語を思い出すよいモチベーションになっています(語学習得の動機づけは下心が一番)。ありがとうございます。

 

冒頭に夏中やさぐれていた、と書きましたが、それは「Jr.8.8祭り」も「少年たち」も、友人知人含めて御社からのお席をまーったくご用意いただけなかったからなのでした。いくら私が”I love trouble”気質でもかなりなダメージで、何とか参加できる手だてを探す努力はしながらも、大人ですから「そのことは考えないようにして」仕事に注力しておりました。結局、東京ドームにも少年たちにも、カード枠でとれたり友人が融通してくれたりした他の公演にお誘いした方と同行させていただく形で行かれることになったので、本当に周囲の方達に感謝してやさぐれた夏を終えようとしています。

今週続々書店に並び始めた舞台雑誌でこれまでとは異なる「少年たち」になると拝見し、まずは9日、2階席の一番後ろから今年の少年たちの全貌を楽しもうと思っております。

この夏、御社からは冷たいあしらいをうけてしまったのですが、NHKさんにはなぜかよくしていただいて、6月、7月と連続してザ少年倶楽部の観覧に当たりました。もう見られないと思ってオーラスでしっかり脳に焼き付けたYOUを再び堪能できました(横浜アリーナ公演が「素顔4」に収録されることを知らなかった時でしたが、ようやく形になって本当に嬉しいです!)。目深な帽子で青春アミーゴのソロ演者が現れたので静まりかえった場内が、”正体”が明らかになった瞬間に反動で沸き返った歓声や、隣席の初対面の北斗さんファンと手を取り合って喜んだことは、何回か観覧した中でも忘れがたい思い出になりました。

テレビ誌によると8月の収録では声が好きだというリクエストで朗読をされたそうですね。「北斗さんの声が私には史上最高に好きな声」と珍しく直球なことを書いたその後に、「光る、兆し」の歌いだしや、青春アミーゴのソロで北斗さんの声をしっかり聴ける機会を増やしてくださって、それだけでも嬉しかったのですが、さらに朗読とは!放送を心待ちにしています。

声”も”好きなのですが、雑誌の写真も素敵なものばかりで、買い込んでしまって整理が大変です。”会社の後輩北斗君”も浴衣も好きですし、登場も繰り返すうちに編集の方達からの信頼と理解が深まるのでしょうか、今月のCLASSY.では北斗さんの「ファッション評」を読むことができて嬉しかったです。YouTubeのRight onコラボ企画で、ファッションに明るくない私にもわかりやすい講評をされていたので、北斗さんの服への愛が伝わってシリーズ化してもらえるとよいですね。

しかし、一番好きなのはなんといっても週刊テレビガイドの連載で、「客船」も素敵でしたがとにかく「スパイ」企画が素晴らしい!!!!! 書店で一見してどきどきして、勿体ないから即ページを閉じて即購入。家でゆっくり大事に眺めました。少し紗のかかったフィルムのような暗めの画質も、アイドルらしからぬ表情と色調も。叶うものなら、この衣装、雰囲気、画質の動画が欲しいのです。YouTubeで5人のスパイを動かして欲しい!SMAPの「FLY」のMVをご覧になったことありますでしょうか。既にカリスマ性を予感させる当時平均24.6歳のSMAPが素晴らしいのですが、SixTONESならダークなのだけれどより洒脱で粋な雰囲気であれを超えるものをつくれると思うのですよね。

やさぐれて仕事に注力していたと書いてはしまったものの(クレーマーみたいでごめんなさい)やさぐれ気分から救ってくれる事はたくさんあって、”現場”がなくともSixTONESの活動に参加できる機会が去年に比べても格段に増えたことに、事務所のスタッフの方々と滝沢社長には感謝してもしたりないです。

「調べるJ」は緊張の面持ちでの皆さんのMCが新鮮でしたし、他の音楽祭番組と比べるとより音楽を聴かせることに特化している印象のFNS歌の夏まつりでのSixTONESを誇らしい気持ちで観ていました。そして、王道のオールナイトニッポンのジングルにSixTONESのコールが重なった感動!レギュラー化されたら嬉しいのですが、北斗さん同様、深夜に弱くなった私は、翌日が大変だろうなとなかば恐れてもいます(笑)。


SixTONESの現場は少なかった夏ですが観劇の機会には恵まれて、エリザベートはよいお席で3回も拝見することができ、ミュージカル界最高峰の方々の歌が心に突き刺さるようでした。リューン、オレステイア、桃山ビートトライブはそれ自体も面白かったのですが、オレステイアの舞台装置は北斗さんお好きだろうな、とか、SixTONESのステージの構成や装置は象徴的な形や照明で観る者に想像の余地を残しているという意味では舞台的だなと考えながら観ていました。

同じ頃にJulian Opieの個展にも行ったのですが、こちらは展示スペースの余白が大きくて、非常に具象的な人間や動物が題材なのに無機的で記号化されているので逆に背景や作者の意図を想像させられて興味深かったです。極めて具象的で想像の余地や余白なく情報が詰め込まれているのが最近の嵐のライブのセットで、松本君は舞台も好きだと思うのですが、多様な観客層の全てに寸分違いない意図を伝えたいのかなと思ったりしています。

嵐は20年近く人生をともに過ごしてきて、親類の子供の活躍を喜ぶような気持ちで見守っているのですが、今年の24時間テレビは恐らく最後のパーソナリティなので募金に行くことにしていました。そこに加えてSixTONESの出演!両国駅西口から直線距離にして170m程の募金箱に、3時間15分、推計5.3㎞*2を歩いて募金できたのは14時15分。皆さんの出番には30分程早かったですが、しっかり募金してきました。

(略)

そして、そして、秋のホールツアー!。春のアリーナとは異なる構成や空間の使い方が楽しみですし、ドームツアーでは行かれない地方に行かれるのも嬉しいです。初日の神戸は水曜で休みなのでまずは行きたいところですし、北斗さんをCMに起用してほしくて株主になったホクトのホール(優待のキノコを美味しく頂いています)。10月の長野!小布施の栗!! キノコ!!。そして11月の北陸!6年間小松に仕事で週1回通っていたので北陸はなじみのある土地で、帰りに病院隣のスーパーで買う魚介も安くて美味しかったですし、回転寿司からしてレベルが高いのです。のどぐろ、ぶり、走りの香箱蟹(甲殻類アレルギーなのに、ごめんなさい)、目白押しの美味しいものをお時間が許せば楽しんでくださいね。

 

ほどほどに田舎の我が家の周りでは、夜には秋の虫の音が全天から降り注ぐようになり響き、どうやらようやく過ごしやすい季節が来るようです。先日は到来物の早生の栗を圧力鍋で蒸して、やけどしそうになりながらほくほくのところをいただきました。

ますますお忙しい北斗さんも、スタッフ各位、メンバーの皆さんも、秋からの忙しい毎日を旬の美味しいものでも召しあがって体調を整えて乗りきってくださいね。お目にかかるのを楽しみにしております。
いつでも、どんな北斗さんも応援しています。      

                                     敬具

2019年8月31日

*1:MJのWikipediaでのタイトルがエンターテイナーだったのを気に入っちゃいまして。先週、MJの誕生日に映画「ムーンウォーカー」の”キネマ最響上映@Zepp DiverCity”に行ったのです。「映画少年たち」にとやかくいう人達には「ムーンウォーカー」の方が脈絡なく歌うし、マイケルの中二病炸裂だし、余程トンチキ風味だと言いたい(笑) ジャニーさんとマイケルは天才どうし似ているのでしょううか。改めて映画の背景をWikiPedia等で確認してしまいました

*2:両国駅西口改札から河岸を駒形橋まで並んでおり返し、ライオン裏でリストバンドを受け取るまで1時間。両国の高架下を大江戸線出口まで歩いて江戸東京博物館前から国技館裏でぐるぐる並びました(笑)。よい運動になりました

024: 2019年5月23日_ CHANGE THE ERA 201ⅸ、パーフェクトワールド

拝啓 

 夏の足音が近づいてまいりましたが、北斗さんはツアーを終えてもドラマ撮影に執筆等々、充実した時間を過ごされているのでしょうね。3月末の横浜から仙台を経て大阪最終日まで、本当に楽しい時間をありがとうございました。

初日からCHANGE THE ERA 201ⅸの感想をお伝えしたくてうずうずしていたのに、あれもこれもと思ううちに最終公演すら昔のことになり(笑)。書きたいことが盛沢山だったのもありますが、恐らく筆のとまった一番の要因は大阪帰りの5月3日に立ち寄ったSexy Zone横浜アリーナライブで感じた戸惑いだったと思います。今回2公演をアリーナ前方で観られたのですが、Jr.もたくさんついていたし凝った映像と舞台装置を使っているのに、横浜アリーナを広いなあと思ってしまったのです。狭くすら感じたSixTONES公演でのアリーナに対し、そう感じてしまったのはSexy達に問題があるのではないのでしょう。思えばSixTONESのパフォーマンス中はアリーナサイズのみならず東京ドームも幕張メッセも特段広く感じることはなく、かといってTDCやEXシアターを小さく感じることもなく、会場のサイズ感覚を失うのですよね。

恐らくSixTONESのライブの印象が”箱”の大きさに規定されないのは「メンバーの存在自体が世界を作っている」部分が大きいからなのだろうなと考えています。身長など物理的に大きいことをおいてもステージ上で大きく見える存在感に加え、それぞれの演じる力や身体性に依るドラマ性*1にあふれていること、そのために先輩グループの派手な演出に比べれば機構や特効は簡素でも”メンバーその人(達)”が作り出す空間が全景として見えているのではないかなと。Summer Paradiseの時にSixTONESは「空間の使い方がうまい」と書いたのですが「空間を作り出す力」にもきっと長けているのですね。3つのステージ、花道、セットの上下など、人の動線と配置が多彩なだけでなく、舞台装置に頼れない分、身体の動きと照明とを駆使して空間を創っているのが素敵だと思います。

もちろん、嵐がムービングステージを初披露した時は心躍りましたし、先日のKis-my-Ft2の東京ドーム公演でもプロジェクションマッピングすごいな~とは思ったので技術の進歩には感謝するのですが、例えばJungleで北斗さんが「頬を撫でる~」ですっと腕を挙げる動き(この腕の挙げ方が、すごく好きです。ジャングルで頬を撫でる風のまとわりつく湿度と、若干はそれでも清涼感がでるけれどね、みたいな感じが腕の動きと表情から見えるようで)とセットの上から跳び下りる動きとで変化が何倍にも強調されたり、Jungleの湿気を帯びた重い空気や動物の躍動が感じられたりするのは、装置やビジョンが雄弁すぎると逆に感じとれない表現ですよね。そんなことを、つらつらと考えてしまう程、横浜でSexy達を見て覚えた違和感は軽い衝撃でした。

今回は期間も長く10公演の中には結成日や入所日などもあって、そういった情緒的な側面(最近いうところの「エモさ」)のファンへの訴求力の絶大さや思い入れの強さはよく存じているのですが、しかし相手の気持ちを汲むことに長けたSixTONESの皆さんが必要以上にそこを強調せずに、さらっと触れるに留めたことに私は非常に好感をもちました*2。後日の雑誌で北斗さんが「(大阪では記念日より)形状とか機構とか土地柄の違いをきちんと乗り切ってばちっと」演じることを重視したと語っていらしたライブ職人的な矜持が何より嬉しかったです。今回のライブ関連の記事では皆さん演出の工夫や曲作りなど技術面について語られていることが多くて*3興味深かったですが、会報で書いていらしたようにこれからも「挑戦的な演出」を追求していってくださることを楽しみにしています。

今回のライブでもう一つ強く印象に残ったのは”Six-TONE”がひとりひとり全員の方にあったことです。YOUでのしっとりした表現、Body Talkの天使が囁くような声*4、”Laugh” in the Lifeの伸びやかで爽やかな声、Rollin'でのシャウトやスクリーム(であっていますか?)、おひとりおひとりの多彩な歌声に感嘆させられました。樹君と高地君はそこにラップとヴォイパが加わるわけで、ジャニーさんは「6つのTone」が各人にも内包されているのを見抜いていらしたのではないかと慧眼に恐れいっています。初めてこの星のHIKARIを聴いた時に「2人しっかり歌える人がいるグループって強い」と思ったのがSixTONESに惹かれた最初の理由ですが、今や6人それぞれの音色の多様さを堪能できるとは感じ入ります。
今回様々な歌いわけを聴いてさらに確信したのは、北斗さんの声はいかなるジャンルの歌声でも、どんな役のどんな感情をのせた台詞でも、フリートークでも、どこをとっても素敵で、私にとっては史上最高に好きな声だということです。(あ、声”も”というべきですね)

 

ここまでの総論でお腹いっぱいだと思うのですが、今回は1曲1曲をすごくしっかり聴かせていただいたので、各論を書きたくなってしまいました。長くなり恐縮ですが、おつきあい下さればありがたく。

Hysteria

初演をセンターステージ真横で目の当たりにできたのは至福でした。映像と照明でメインステージに注目を集めておきながら、センターステージ上空からの登場に意表をつかれ、浮遊感のある曲に「天上人が降臨してきた」と、初日の冒頭で既にこのライブの成功を確信してしまいました。姿見の演出も、最後に蹴飛ばすのも好きでした(1ライブツアー1蹴り(笑))。2公演目からは開演前にどのタイミングで上空に上がっているのか、そこから何が見えて、何を考えながら待機していらっしゃるのか、そんな想像を巡らすのも楽しかったです。

銀の衣装のロングコートもすごく素敵で似合いますね。たいていのグループ内で「短い上着担当」「ロング丈担当」を分けている印象があるのですが、SixTONESは誰がどの丈、趣向の衣装を着ても似合う、あるいは似合う衣装の選択眼が優れているのでしょうか。

みはり

北斗さんのソロは「歌とダンス」というより「一幕のドラマ」のようです。あれほど何回もお手紙をさしあげたSummer Paradiseでも北斗さんのソロについては触れなかったのですが、含意を読み間違えたらなあ、と遠慮してしまったのです。2018年春の単独ライブでも、肩や股関節、胸腰椎の柔らかい北斗さんにはコンテンポラリーダンスも似合う、と書きましたが、今回気づいたのは個々の関節可動域の大きさだけでなく、頭から足先までの連動のしなやかさと緩急の豊富さ、一挙手一投足にこめられた情報量の多さです。受け取る情報量がすさまじいので北斗さんの動きに意識の8割、照明やビジョンが2割になってしまって、10回観ても全てを把握しきれず、ああ全体の俯瞰と北斗さん情報とをわけて処理するQuad coreくらいの脳が欲しいと心底思いました。
何回も同じ公演に入って飽きないの?とはよく聞かれますが『少なくともあと10回、観せてくださいっ!』と叫びたい。字幕降るビジョンの使い方や、北斗さんがこだわりぬいた照明をきちんと見たいので映像化を切に希望します。叶うことならバストアップと全身と全景の3画像組みで一画面に入れてください(言うだけなら、いいですよね)

fire storm

8回も映画少年たちを観たので、もうこの春の記憶は今後永遠にこの曲と紐づけされていくのだろうと思うくらいに大好きな曲です。イントロで映画館の空気、スクリーンの暗さ、その時考えていたこと、等々、一生聴くたびにパブロフの犬のように記憶が掘り起こされるのでしょう。北斗さんが潜むアリーナ後方上手席の人達いいなあ、と最初は思っていたのですが「闇の中に忽然と現れる感」とそこからの疾走が素敵だったので、遠くから見るのが正解だったと思っています。北斗さんが静謐な中にふつふつと蓄えたパッションを爆発させて花道に飛び乗りダッシュする一連の姿がなんともよかったです。

ドラマでも舞台でもライブでも、走る姿が美しいことはとにかく私にとっては重要で(笑)、そこで走る姿が残念だと如何ともしがたい気持ちになってしまうのですが、北斗さんのフォームは完璧です。最初に北斗さんファンを自覚したのも運動会で走る姿でしたが、先日の逃走中も幾度も見直し、何度友人に見るよう強要したことか(笑)。北斗さんの遺伝子と成育環境に感謝しきりです。一度、体組成計で脚点を測って教えていただけませんか。

LOVE

慎太郎君ソロのダンスがすごく好きなのでメインステージで名残惜しんでいるとバックステージに北斗さんが現れてしまって、毎回どちらも観たい自分をなだめるのに必死でした(笑)。四方から一人ずつ花道を歩んでくる時の存在感!昨春は”6名で揃って花道を歩く覇王感”だったのに、既に単独でも覇王感漂う姿に、今や第3形態くらいまで進化された感ありです。

初日を終えてファンの間ではこのストライプスーツが一番好評だったと思います。こういうシンプルでバリエーションのない衣装だとWORLD ORDERのような無個性6つ子状態になりそうなのに、個性と色気が出るのがすごい。微に入り細に入り装飾を凝らしたジャニーズ的ごっちゃり衣装も好きですし、SixTONESの皆さんはスタイルと姿勢がよくて動きがきれいなのでどんな衣装も着こなしてくださって「曲の世界に入り込む」のに違和感を抱かないですむので本当にありがたいことですが、今回のスーツやJAPONICA STYLEのMV、YouTubeキャンペーンポスター撮影の時のようなreal clothesを素敵に着こなしていただけるのも見ていて楽しいのです。

YOU

円形に配置された椅子+上から降りるマイクスタンド。もう、この演出考えた方にスタンディングオベーション、と思ったら北斗さんの案だったのですね。唯一難点は席の向きが固定されているので見えない側のメンバーがあったことですが、そのためにビジョンを見る機会が増え、いろいろな方の表情が仔細に見られました。演じるように歌う大我君の「自由になれる」の顔と手の表情にうっとりできたのもそのお陰です。LOVEやYou Make Meで樹君の高音の美しさに気づいたり、SixTONESは全員個々にじっくり見て聴きたいのに、眼と耳と脳の処理力が足りない。だから逆に視界に制約があってビジョンのお勧めショットを見る他ないのもありなのかと思いました。

ツアー中の私の”悲願”は「YOUを歌う北斗さんに見下ろされたい」だったのですが、ようやくオーラス前公演で叶いました(笑)。ただ、何より鮮烈だったのは、仙台のセンターステージ下手真横のスタンド中段で北斗さんと双眼鏡越しに「目があった」瞬間。射抜かれるとはこういうことかと。私がどれだけ鈍でも双眼鏡の視野角中心の瞳の方向は明確にわかります。この際、ステージからこちらの双眼鏡を判別できているのかという疑問はおいておいて(笑)。

You Make Me

初日に一聴してすっごくいいなあ、と単純に思いました。山下君が女性ダンサーと踊るのも素敵ですが、この曲の6名でのダンス、本当に素敵です。今回のツアーではLOVE~You Make Meの流れが一番好きでした。”強い”オリジナル曲の複雑でスリリングなリミックスも好きですが、こういう「スタイリッシュでロマンティックで洒脱」な曲を1曲ずつ見せて聴かせてくださるのも似合うし素敵です。これから”大人の余裕”を醸し出していっていただきたいので(なぜかSixTONESは下手すると自分より年上なのではないかというあり得ない感覚になることがあるのですが)こういう味付けは嬉しいです。なのに、なのに、次の曲が....(笑)

Mr.ズドン

2018年春単独公演のLOVE JUICEからのMCに続く「スタイリッシュな世界に浸らせ続けてはくれない」シリーズ。一推しのLOVE~You Make Meをおしのけて、終演後も脳内をのっとっていたのはMr.ズドン先生でした。音楽性に優れた人達が本気でふざけるとこうなる、の好例(笑)(cf) YMOの「体操」)はーい、楽しかったです!Mr.ズドン先生!!

T∀BOO

冒頭の台詞が粋。”真っ暗じゃなきゃ寝れないんだ”..なんて言われたら”Fu~"ってにやけながら消灯してしまいます。北斗さんの開けていた「運命の扉」が一際、重く固く見えて、それをこじ開ける手の動きが本当に意志的で、特に下手見切れのスタンド上段から手しか見えなかった5月1日はなおさらに手の表現の雄弁さを実感しました。ミケランジェロの『アダムの創造』の”神の右手とアダムの左手”のような、手の部分だけ切り取られて額にいれても物語るような(これも後述の創世記ですね)
北斗さんのくるりと回転しながらの”背面降り”が自販機の中のジュースみたいで気に入っていたのですが、家で配信見ていた夫によれば映っていなかったようで残念。

Body Talk

荘厳な音の響く中、ジェシーがすっと手を挙げると青い光が四方に拡散して、なんの創世記かと(神は光あれ、と言われた…)*5。白い布が上空から降り落ちてきたりセット上からステージへ「纏われたり抱きかかえられたりして」移動する様に、「実体が動く」から表現できる質感と陰翳やメンバー各人の「扱い方の個性」があって、映像で説明されてしまったら生じ得ない、物語を想像する余地があるのが素敵でした*6。昨春「JAPONICA STYLEの布」が「この上なく艶っぽい装置」だと書きましたが、本当にSixTONESは低予算の(失礼)小道具使いが絶妙です。陰翳礼賛、アナログ万歳。
そしてこの曲では北斗さんの”fu”にも大喝采。終盤、複数の”天使の声”が重なっていくところが美しくて讃美歌のような響きだったので、私の中ではChnage the Era 201ⅸは、冒頭Hysteriaで降臨した「神」が、この曲で「光あれ」、その後のLOVE JUICE~大我君ソロの「闇」、後先になりますが、Jungleで獣がつくられ、T∀BOOでヒトが神と対話する。つまり創世記第1章なのです。まさにένεσις(ジェネシス):起源、創生。ツアーテーマとつながった!!

Be Crazy~IN THE STORM~BRAVE SOUL

これほどメンバー全員が何らかの物語性を背負っているグループも珍しいと思いますが、バカレア高校時代から応援している友人は毎度IN THE STORMで号泣するそうです。私こと「~君を見失う~でリズムをとる慎太郎君の右下肢担当」は、”そこ”で高揚はするのですが、エモさからは遠い人間なのでひたすらペンライトを振るのに夢中でした。大阪オーラスではリフターで上がってくる北斗さんの目線の高さにいたのでペンライトを振りすぎて手関節の腱鞘炎になってしまい、GW明けの2,3日は膝の注射をするのに手が痛くて(笑)。

この終盤に向けての一連のオリジナル曲では忘我の境地になれますね。踊念仏みたい。

Rollin'

There's no turning back” なのですね。腹くくったとの決意表明なのですよね、きっと。最初聴いた時は歌う皆さんの形相と声音に驚きました。繰り返し聴くと徐々に耳に親しくなってくる曲です。これまでの激しめ曲と違い、勇ましさや勢いではなくどこかに哀調を帯びて感じるのはなぜだろう、どういう感情が背景なのだろうと測りながら聴いていました。珍しくメインステージにかたまって歌われるので、夏にフェスにでもでるのかしらと勝手に想像したりして。

”Laugh” in the Life

double quotation mark付の”laugh”の意味が、反語用法ではないだろうし、記号化した”笑うということ”なのか、”セリフ”なのか、日本語でいう「(笑)」なのか。など考えつつも、前回お手紙で書いたように、本当に好きな曲です。Rollin'で名残り惜しまずクールにステージを後にされるので、アンコールの”Laugh” in the Lifeからこの星のHIKARIで一体感と幸福感に包まれてライブ会場を後にできるのはよいですよね。

確か嵐がTHE DIGITALIANで突然奈落に落ちてライブ本編を終わらせ、あっけにとられたファン(まだ本編が続くと思っていた)がアンコールできなかった案件がありましたが(笑)、クールなまま突き放して終わるのも、それはそれでかっこいいですけれどね。

 

そんなこんなでSixTONESの10公演を全ステし、夫のモンゴル出張をいいことにSexy Zone@横アリ、5日は昼に宇宙Sixさんののべつまくなし、夜は実演A付少年たち(8回目)を観て(GW深夜の幕張の館に5組7名も同志が...)、6日は友人の誘いで初Kis-My-Ft2@東京ドーム、とエンタメジャンキーのごとく過ごした極楽浄土のGWから戻った娑婆は忙しなくて、あっという間に5月もあと数日になってしまいました。

 

パーフェクトワールド毎回楽しみに拝見しています。ドラマだけでなく北斗さんが高く評価されているので嬉しいです。前回知らずに「パラスポーツにもぜひ興味を持っていただきたい」などと書いた時には既に車いすバスケをやっていらしたのですね。障害スポーツ認定医講習会で車いすバスケは体験したのですが難しくて、お忙しい中あそこまでできるように練習されるのは大変でしたでしょうね。

以前ドラマの医療監修的なことをしたことがあって興味深かったので、晴人君が「骨肉種+義足」の役ならば、まさに専門なので役づくりのお手伝いをしてみたかったです。でも視聴者として”それ”を明かすシーンに驚けたので、知らない方が幸せなのでしょうね。陰ながらのお手伝いとして、平素「趣味に仕事は持ち込まない」スタンスなのですが、今回は立場を”利用”して「医師も絶賛」のお墨付きを発信しまくってしまいました(笑)。いくら好きな俳優さんが演じていても納得いかないドラマならこんなことしませんが、パーフェクトワールドはきちんとChallengedの生活を描いてくださっているので心から推薦できます。

ドラマ関連の記事はほとんど拝見していますが、北斗さんが本質を捉えたコメントをされているのにはお世辞抜きに、医療や福祉の世界に携わっていないのに、本当に正しいと感心しています。その洞察力あればこその、この役のオファーだったのだろうと。「壁を迂回するのもありなんだ」と思えてからの北斗さんの職業生活や人生はどのように変わるのでしょうね。軽はずみや寄り道も時にはよいもので、まあまあ楽しいものですが、今の北斗さんとSixTONESの”止まらない”(止まれない)勢いには、壁も進行方向に開きそうですね。

 

春を惜しむどころではないこの数日。明日は真夏日の予報です。夏にむけてのさらなるご活躍のため、旬の美味しいものなど召し上がってご自愛くださいませ。      毎回頑張って、と言って欲しいと書いていらしたので遠慮なく、いつでも、どんな北斗さんも応援しています                          

                                  かしこ

2019年5月23日

 



*1:各人の解釈を表現する方に注力すると、緩急の差や振りの細部の違いがでるのではないか、と考えるに至り。音はめの巧みさや揃ったダンスが好物な私がSixTONESに惹かれたのは、表現の密度と多様性の面白さ故だと腑に落ちました

*2:過剰な”エモさ”がコアなファン以外の人達を蚊帳の外に追いやってしまうこともあるので

*3:ファンサービスできる曲を少なくし、メドレーをなくしたと樹君が雑誌記事で語っていらしたですが、昨年”お手振り曲”についてとリミックスの多用について書いてお手紙に書いたので、書いてみるものなのだなあと。そういう意見の方が多かったのでしょうか

*4:結構”濃厚な”歌詞なのに、印象は”子供の戯れ”だったのですよね。赤西君はどのような感じで歌っていたのでしょう

*5:横浜アリーナ最終日、スタンド上段のほぼ真正面から観た”創世記”は本当に素晴らしかったです

*6:そういう点では、女性ダンサーと共演しづらいグループの演出で「女性のイメージのシルエット映像(たいていロングヘアで踊っている)」が使われるのは、想像の余地もなければ本物のダンサーの迫力がみえるわけでもない中途半端さで、ちょっと苦手なのですよね

023: 2019年4月11日_映画少年たち、CHANGE THE ERA20ix、パーフェクトワールド

拝啓

 はらはら風に舞う桜を花冷えのお蔭で稀な長さで楽しめた今年ですが、昨日の雨でとうとうおひらきですね。北斗さんは桜など構っていられない充実した毎日をお過ごしのことと思います。私も今年は例年ほど桜に執着なく過ごせたのですが、それは丸の内に足を運ぶ楽しみがあったためかもしれません。

映画少年たちは初日舞台挨拶と実演併せて現時点で4回観ていますが、毎回エンディングのWe'll Be Togetherに泣かされています。楽曲の旋律と歌詞が私の脳のどこかをいたく刺激するようで、日生劇場のSHOW TIMEの幸せな空間が想起させられたり、作中辛酸をなめた少年たちがエンディングで幸せそうにはじけている姿が嬉しかったりで*1、さすがに4回目は…と思ったのにやっぱり泣いている自分に若干呆れています(SixTONESの実演が上映前でよかったです)Just Do It*2とのアレンジも素敵で、サントラ盤や映画のBlu-rayは欲しいし、映画観ながら思わず口ずさんで慌てて口をつぐみましたが、応援上映では思い切り歌うのを楽しみにしています。

映画館に複数回足を運んだのはここ数年ではChristopher Nolan監督のInceptionを観るため大きいスクリーン巡りをしたのと、木村君の殺陣をしっかり見たくて無限の住人に2回行ったくらいですが、少年たちはあと3回は観にいく予定です。友人と映画公式サイトのクイズに挑戦しては敗れ去っていて*3、3回目、4回目はメモを取りながら観て最終段階まで行ったのに「ダイケンが扉を拳で殴った房は何号?」で敢え無く終了(北斗さんが映っているのに、房の番号なんて見ていませんっ)。次こそ台詞を暗記し画面を脳内録画する勢いで観るつもりです。

とはいえ、別に激ムズクイズや実演のためにリピーターになっている訳ではなくて、映画そのものが魅力的だと思います。まずあげたいのは楽曲の力で、ダンスや歌のよさはもちろんですが、普段のライブや舞台では聞きとれない”足音”にとにかく万歳です。YouTubeの定点ダンス動画でも靴底の軋む摩擦音が好評だったと思うのですが、今回の床を叩く靴音はわざわざ別で録音したのかしら、と思う程前面に出ていてダンスをひきたたせるのと同時に、「左、左、左、右」の掛け声などと同じく固い音が暗い空間に響いて囚れの生活の閉塞感に臨場感を持たせたように思います。

それぞれの登場人物の背景が明かされるシーンでは、ダイケン君の焦燥感や諦念、追い詰められていった末に先生を刺した時の、頬の筋肉を一瞬緊張させただけの静かで虚な表情が胸に迫ってきました。認知症の方の相手は仕事で対応するだけの他人でもやりきれなくなることがありますが、家族のことであれば対象に愛情があるが故に余計に苛立ち、消耗するものだろうと思います。同じ理不尽でも成長していつか終わる子育てと違って認知症は進行もするし介護の日々に終わりが見えないので、ご家族の心は荒んでいくのですよね。そのような状況で責任を負ったダイケン君のハサミに伸ばした手の瘡蓋や、卵焼き器の手慣れた扱いに*4、優等生の過剰適応がしのばれて不憫になりました。

ジュン君の死に臨む周囲の人達の静かさや、お母さんが癌だと聞いた瞬間ジョー君の目に浮かんだ恐れと絶望にも現実感がありました。近しい人の不慮の死や不幸に泣き叫んだりする人は、実際にはあまりいないように思うのです。逆に曖昧な笑みさえ浮かべて状況を受けいれかねていることの方が多くて、深すぎる悲しみは静かに蝕んでくる感情だといつも思わされます。

他に印象に残ったのは、暴力を思い浮かべるエガオ君の恍惚とした表情(ザ少年倶楽部のクリスマスコントとLOVEJUICEで薄明りに照らされた高地君の表情で彼の演技力に注目したのですが、やっぱり...)、「虫も殺さぬ」ジュン君が取り憑かれたように暴力をふるう様子、図書館でのヒロト君の幼児のような無垢な表情、情報屋が「マヨたっぷりの~」という時のうっとりとした声音、ボイラー室のシーンのざらついた画質...まだまだありますが、次の鑑賞の機会には何を見つけられるか楽しみです。

 

3月29日は公開日が発表された瞬間に休暇を申請していた(坂道のアポロンの時に北斗さん(達)が主演の舞台挨拶こそは行かれますように、と書いたので気合が入りました)ので、平日昼から映画を観る贅沢さと、丸の内ピカデリーのような由緒ある劇場で初日の晴れがましい空気を皆さんと共有できる嬉しさとを満喫してきました。
4月3日12時の実演は自分で当てておきながら「前から2列目で映画...つらい*5」とぶつくさ言いながら職場から駆け付けたらまさかのSixTONESの回。センター上手通路際の席だったので至近距離の真正面に北斗さんが立つことになり、人前に立って視線を集めることが生業の方なんだから、と思ってもあまり不躾に注視してしまってよいものかと逡巡したり*6、嬉しいながらも目のやり場に困りました(笑)。それでも衣装の細部まで見える席に手のひら返しで感謝しながら、結局北斗さんを”ガン見”してしまいました(怖くなかったですか?)。あまりの近さに魔がさしたのか、その日は私のすぐ横を通りすぎる北斗さんに思わず手を伸ばしてしまい、中指の感触に我に返って慌てて手を引っ込めたのですが、目の前をふうわり飛び去る蝶につい手を伸ばしてしまうような無意識の行動だったのか、以前”接触ファンサ”をしないことを見識と書いたのに手を伸ばしてしまったたことにも、その手を慌てて隠したことにも恥ずかしくなってしまい(笑)後方へ過ぎて行かれた北斗さんを目で追うこともできませんでした。ただ、せっかくの機会なので、君にこの歌を、の最後数秒間は北斗さんが「私に歌ってくれた」と思うことにしました。ふふふ。というのも、ライブ後に友人達と『北斗君に視線もらって、よかったね』「…え?え〜?」『呆然としているのだと思ったら、まさか気づいてなかった?あり得ない...』などというやりとりになることがあり。ひょっとして「見てあげているのに無反応なファン」に北斗さんが万が一、傷ついていたりしたらと申し訳なく思っているのです。うっすらと思ってはいるのですが...もっとも、気づいていたとしても反応に困って嬉しさを表現するタイミングを逸する懸念はあって、心尽くしのホットケーキが嬉しいのに「セメントいれた?」と聞いてしまう北斗さんを見て「これ、私だ」といたく共感してしまうくらいには、近しい人への素直な喜びの発露が苦手なのです。なので予め視線をいただいているという”過信”をもって備えることにしたのですが、もし無反応に見えたらこんな背景に斟酌賜りたく。

実演という罪な催しでは本当に葛藤(笑)があって、通路際だった7MEN侍の回は、ハイタッチしながらメンバーの子たちがやってくるので
「(彼らのファンと思しき)後ろのお嬢さんと代わってあげたい...間に合わない!!」

「私が無駄にこんないい席にいては申し訳ない」

「でも迫りくる琳寧君のハイタッチに手を合わせなかったら彼は傷つかないだろうか」「いやそんな繊細なようでは彼もこの先…」等々。

いい大人がそんな風に心中ぐるぐるになっているとは、皆さん夢にも思わないだろうと思うのですが、そんな気苦労もあるのですよ。

(略)

最初は横浜のライブ*7のことを書こうと思って筆をとったのに、映画のことだけ、そして余談が盛大で紙数を随分使ってしまいました。Hysteriaの調べに「天上人が降臨してきた」と引き込まれた冒頭から、終始横浜アリーナを狭く感じるライブでした。

そして、”Laugh” in the Life!すごくいい曲ですね。関西コレクションLINE Liveを見ていたら、夫まで鼻歌で歌い始めたくらいキャッチ―で、幸せで、美しい曲ですね。YTFFの時にお手紙で『次はこの星のHIKARIのような歌声の美しさ、グループの醸し出す「育ちのよさ」のようなものがにじみ出る曲も披露していただけると嬉しいなと思います』と希望していた通り、それ以上の曲で、もう嬉しくて、楽しくて、北斗さんに煽られないでも辺りに構わずぴょんぴょん跳ねていましたが、23日に隣に座っていたおひとり様男子*8が怯えていなければよいのですが。

本当に1曲1曲キリがない程感想があるのでまた長々と書きつくってしまうのでしょうけれど、そのうちに送らせてください。小さなグランディでの公演も大阪の記念日公演も楽しみにしています。

昨日は令和最初のテレビガイドの表紙の報を聞いたのですが*9、このところの快進撃は想像を遥かに超えています。SMAPや嵐が定位置を占めた「新年号」どころではない、「新時代号」なのですよね。

King & Princeが「天から民に落とされた一撃の霆」だとしたら、SixTONESは「静かに燃え広がる野火」のようで、もちろん事務所の意向やスタッフさんのご尽力があってのことですが、自分も「野火に油を注いで煽る」一助になっていると思えるのが嬉しいです。

逃走中では「女子の夢、足の速い賢い男子」の活躍に胸躍らせ、念願のVS嵐ではゲームでもトークでもしっかり活躍されて(放送開始以来見ていますが、あんなに真剣にvs嵐を見たのは初めてです。嵐、ごめん)。ドラマ*10の内容も興味深くて、重い内容かもしれませんが評価していただけることを願っています*11。毎日のワクワクをありがとうございます。


いつでも、どんな北斗さんも応援しています、と毎回のように書きますが、それは逆に「どんな時にもがっかりさせられることはないだろう」という北斗さんへの信頼感あってこそのこと。重い期待で恐縮ですが(笑)ご笑納ください。        

                                 かしこ

2019年4月11日             

*1:出演しているJr.の皆さんと勝手に重ね合わせているのだと思いますが、現世の皆さんは幸せでいるのだと。最後にはやっぱり幸せな姿を見せたいのかしら、ジャニーさん

*2:Just Do Itでのジェシー君のステップがありえないくらいかっこいいです。グループで踊っていると北斗さんを見てしまうので、ジェシー君、ソロで踊って欲しい...

*3:まとめ資料を作って対策を練ってめでたく昨日クリアーしたそうです

*4:YouTubeの石巡りの回で映った北斗さんの手が非常に綺麗だったので、カサブタあかぎれは役作りなのかと。卵焼き器扱いの手慣れ方は北斗さんの日常がしのばれます

*5:映画は予約開始と同時に最後列中央をおさえて周囲に気兼ねなく観る(音響はもう少し前の方がよいはずなのですよね)のが常なので

*6:メガネ好きの方は他人の視線が苦手という余計な情報(真偽は不明)得てしまったこともあり

*7:2022年7月注:CHANGE THE ERA 201ix

*8:スタンド席で一人でいた隣の方に声をかけたら、バカレア高校で高地君のファンになり情報局にも入ったという皆さんの同世代男子でした。ライブは敷居が高くて、ようやく今回勇気を出して参加したそうです。SMAPや嵐と比べて、男性や家族連れの方が混じり始めるのが早いですね

*9:おめでとうございます!当然、6種セットで予約しました

*10:2022年7月注:パーフェクトワールド

*11:車いす生活に関心をもたれたようなら、ぜひ車いすスポーツもご覧になってみて下さい。ロンドンパラリンピックで国枝選手が勝ち進んでいくのを現地観戦したのですが、1つの競技として迫力のあるすごいスポーツです。東京パラリンピックは選手用ドクターに登録しましたが、SixTONESのライブと期間が被らないようにと祈っています。車イステニス、車イスフェンシング、車イスバスケ、他、いずれの競技にに配属かはわからないのですよね

022: 2019年3月12日_Change the Era201ⅸ前、雑誌あれこれ

拝啓
 桃始笑の候*1、IsLAND TV、東海ウォーカー新連載、らじらーレギュラー出演等々新しいことが続々と発表されて、まさに花開く春ですね。映画少年たちに因むメディア大露出で私達ですらてんてこまいなのですから、北斗さんも本当に目まぐるしい毎日を送られていることと思います。...と書いたところで今朝、嬉しいお知らせがまた届きました。春の連続ドラマご出演、おめでとうございます!!!!!!。共演も好きな俳優さんばかりですし、physically challengedの方のQOLをどのように描いてくださるのか興味深く、放送開始も番宣での出演も心待ちにしています。ドラマでは「堅気の社会人」風髪型でスーツなのか、設計事務所勤務だとおっしゃれ~なカジュアル*2なのか、何を着てもどんな髪型でもお似合いなので楽しみです。とはいえ好みはあって、このところの雑誌ラッシュで一番好きで、友人達の支持率も高かったのはCinema★Cinemaの二の腕を誇示する小さな写真です。「みんな大好き北斗さんの二の腕」(笑)と挑むようなやんちゃな表情が素敵でした。CanCam1月号やWithのトトトトトの写真のような儚げな表情も、予想に反して肌の露出の少なかったan・an(私はそれでよかったと心底思っていますが)p.77左写真の視線も印象に残っていますが、YouTubeのおにぎりの回のサムネイルでの表情はそれらを超える大ヒットでした。すごく迷っている時にこの写真をスタンプ代わりにすると”苦悩ぶり”がわかってもらえる便利な写真です。2月のJr.にQでの変幻自在な表情や、3月放送のジェスチャー伝言バトルで北斗さんのいちびりな面が解放されていて、1年ぶりのNHKホールで大笑いしてしまいました。平面版のN.M.P.も素晴らしかったのですが、ジェスチャーがそれを凌駕してしまって、面白いって罪です。

 

Change the Era201ⅸ、ありがたいことに参加できることになりました。例年春は学会出張で休診する時季ですが今年は単位取得済みでその分休めるのも幸運でした。今回は初日から参加できるうえに、北斗さん、慎太郎君、樹君がブログでネタバレ禁止令を出してくださったので、ネタバレの需要も承知してはいるのですが、「自分で見聞きして驚きたい派」にはありがたい限りです。

何公演も入らせていただくのはわがままではないかと自問したのですが、ドーム公演すらなかなか当たらなくなる日が遠からず来ると思うし、嵐の活動休止の報を聞いた時に「機会は逃してはならないのだ」と悟ったのもあり、今は入れる贅沢を楽しもうと思っています。どの瞬間も見逃すまいと思える対象があるのは本当に幸せなことです。

先日北斗さんが「SixTONESが人生を賭けるものになった」と書いていらしたのを読みましたが、これまでの経験があった上でそう書かれたことの重みを思うと、より一層全部を見届けたいと思います。...と、そんな重い決意で遊びに行くわけではないのでご安心ください(笑)。

 

ちょっと前のことなのですが、肩凝りにAmazing!!!!!の振りが効果的だと発見しました。肩甲骨から上肢を動かして、ついでに股関節と腸腰筋のストレッチにもなり腰痛予防にもよさそうです(笑)。そんな風に身体を動かしていて、それほどきつい食事制限もしておらず、筋肉もきちんとついた若い男性なのに北斗さんが「冷え性」「お腹弱い」と語っておられるのを目にすると、ああ、気ぃ遣い病だ、神経張りつめて暮らしているのだろうな、と勝手に推測して気の毒に思ってしまいます。四逆散という漢方薬の”証”が『とても礼儀正しく、パッと見「いい人」なのですが、実は悩みを抱えていてイライラを表に出さない人、手汗をビッショリかいていたり、胸脇苦満(みぞおちの重苦しさ)があったりする人』なのですが、北斗さんに四逆散を処方してみたいなあなどと思うのです(職業病です)。交感神経の緊張を緩和するための漸進的筋弛緩法も有効なのではないかと思うのですが、人を見ると治って欲しくなる私の職業病こそ何とかすべきですね。

気分を軽くするには仕事と関係ない世界をもつのも有効で、私にとってはそれがジャニーズの皆さんの活動なのですが、北斗さんにとってはファッションや読書がそれにあたるのでしょうか。最近エッセイを読みたいと書いていらしたのを読んで思い出したのが、収載された小話*3のブラックな味が大好きだった、伊丹十三さんの「ヨーロッパ退屈日記」でした。65年刊と時代的には古いですしちょっと鼻につく気障さもあるのですが、演技や服飾、食や文化の蘊蓄を高校生だった私は背伸びして読んでいました。20代前半で読んだ塩野七生さんの「男たちへ」も装うこと演じることの考察に塩野節が炸裂していて、例えば『装うとは、着る人間がどのような個性を生きたいかで、決まるものだと私は信じている。だからこそ、素晴らしいのだ。』などといった件は北斗さんにもご興味あるところなのではないでしょうか。
(略)

北斗さんにお手紙を書くのはたいていものすごく時間がかかってしまうのですが、今回はさらに最近の嬉しい情報の供給過剰に追いつくのに精一杯。そのうえ確定申告にあわせて1年分の領収書を整理していて昨年の書籍の領収書の数にどれだけ皆さんが雑誌に登場されたのかしみじみと思って手が止まってしまい、早や帝劇から2か月経過。とうとう横浜アリーナ公演まで1週間になってしまいました。

時間がかかったのはもう1つ、気に入った春の便箋がなかったためです。最近はだいぶ適当になったのですが、私は「気にいった手袋がないから寒くても手袋をせずやせ我慢を通す*4」タイプです(笑)。よい新作便箋は結局みつからず、それでもとにかくドラマ出演発表の嬉しさをお伝えしたくて、やむなく去年の便箋ですが、気を取り直して書きました。

横浜、大阪の公演にドラマも加わって充実した佳き春。北斗さんとSixTONESに「新しい驚き」を期待しています。それでは、横浜でお会いしましょう。

                                  かしこ

2019年3月12日

追伸:全体に2月頃書いていたのでお勧めの本や体調の話は、今の時点の超多忙な北斗さんには少しそぐわないかもしれませんね。

 

*1:桃始笑”は花が咲くことを笑うと言っていたことから”ももはじめてさく”と読むそうです。春は山も笑いますね。偶然とはいえ桃の季語を書いていたら桃李君との共演とは

*2:SANAAの妹島さんなど素敵ですよね。服と建築は同類なのか、建築家の方はお洒落な印象があります

*3:今だと若干不謹慎な話になるのですが、「ブックエンド」の話を「車中の紳士」の話が好きで、特に後者はSixTONESでもジェシー君と慎太郎君の持ちネタに似ているので有名な話なのでしょうか

*4:向田邦子さんの「手袋をさがす」という随筆に書かれていて、それ私だわ、と思った話です。北斗さんの「朝ごはんをおいしく(よい条件で)食べるために夜は控える」にも、全面的に同意です

021: 2019年1月16日_YouTube Fan Fest 2018、JOHNNYS' King & Prince IsLAND 2018-2019、

拝啓

 星が美しい寒夜が続いていますが、お加減はいかがでしょうか。春から雑誌の記事で健診のことに触れていらした北斗さんが先日拝見した記事でも体調が万全ではないようなことを書いていらしたので、せめて気分だけでも軽くなっていただければよいなと願いながらお手紙を認めています(余計に気を重くされるようなことのありませんように…)

この冬はYouTube Fan Fest、カウントダウンコンサート、そして帝劇でJAPONICA STYLEを拝見して、それぞれ異なる状況下での表現の違いが興味深かったです。

YTFFはまだ1か月しかたっていないのに、ずいぶん前のことに思えます。幕張と帝劇、通勤圏内ではあるものの、大舞台を控えての早朝からの行き来はご苦労だったことと思いますが、誰もがいうように本当に素晴らしいステージでした。SixTONESファンと思しき人々は見かけたものの、1組目終了後にステージに布が準備されてSixTONESと思いきや水曜のカンパネラだったり、残り2組でバンドセットが組まれてSixTONESがトリだと知った瞬間、一抹の不安を抱いたことは否めません。しかし、ひとたびステージに皆さんが登場したら、あまりに堂々とされていたことと、会場いっぱいの歓声とが相まって不安が吹き飛んだのを覚えています。
私のいた下手側スタンドからは皆さんの表情まではわからなかったのですが、とにかく醸し出す雰囲気が猛々しく荒ぶっていて、これまで日生、和歌山、松竹座、横浜アリ―ナ、大阪城ホール、TDCと様々な会場で、そしてMVで幾度となく見ていたのと同じ曲かというくらいに強いパッションに溢れていました。これまでSixTONESはそれが”荒々しい”表現でも、計算され制御された演じ方をされるように見ていたので、感情を開放してぶつけてくるような演じ方に心揺さぶられました。この”場の魔法”がライブならではの、足を運ぶ醍醐味で、すっと忘れない名演の一つになりました。それだけでも十分でしたが、続いて2曲、そしてエンディングトークまで。「私達が観たい / 他の人達に見てほしい」SixTONESはほぼ詰め込まれていたと思います。きっと、勢いと強さのある曲を選ばれたのだと思いますが、次は「この星のHIKARI」のような歌声の美しさ、グループの醸し出す「育ちのよさ」のようなものがにじみ出る曲も披露していただけると嬉しいなと思います。

 

昨年末にお手紙で「そのうちの未来の勝手な夢」として「ドームの天井席、スタジアムのてっぺんまで魅了するSixTONES」と書いたら、カウントダウンコンではバックステージ真上の2階23列。つまり本当に天井席に行くことになってしまいました(予言者か、自分)。後から「北斗さんの靴事件」を知ったくらい、何を観ていたんだという距離で、しかも一生懸命双眼鏡をのぞきすぎて防振双眼鏡なのに酔ってしまって吐き気止め服用しふらふらで見ていたのですが、予測通り「天井席でも魅了され」ました(笑)。

真正面からドーム一望の席だったのでメインステージ奥、スモークの中からSixTONESの覇王感満ちるシルエットが現れてゆく様や、巨大な会場ならではのレーザーの光溢れる中踊る皆さんを眺め感動も一入でした。重そうだし足さばきが大変そうなオリジナルの衣装でMVの新振り付けをよく踊られるなあと感心しながら観ていました。YTFF同様”ホーム”ではない場で、こちらはむしろ貫禄すら感じさせられる趣でした。

 

そして帝劇のJAPONICA STYLE。「少年たち」での小道具を活かした雅な演出とも、MVでのちょっと退廃的なJaponismとも異なる、ジャニーさん風味の突飛な”和”の演出(白装束君達やお馴染みの龍!)で、まだまだアレンジの可能性があるのだなあ、この先何年も古びることなく演じられていくのだろうな、と感嘆しておりました。一方で、数多のジャニーズの名曲と異なり、他のグループの演じる姿が全く想像できない”SixTONESの”マスターピースとも。そんな色々な思いで見つめていました。

今年の帝劇公演、King & Princeは上手だし、小さい子達の演目も楽しかったですし、一幕最後の「君にこの歌を」のように何度聞いても心に響く名曲もあるのですが、やはりSixTONESSnow ManTravis Japanが登場すると舞台が引き締まって見えます。全幕通じた中で「自分自身を全部かけた、命の削れた破片がキラキラ飛んでいく」様が見えるようで、少なくとも私が心を掴まれたのはこの3組でした。

バスケはせっかくの高難度技なのに、あっさりとこなしておられるがために、見慣れていない人が拍手し損なうのが寂しい気がして、一人で後方から一生懸命手拍子をしました。奈落に落ちる曲終わりも当初(多分)あっけにとられて拍手できなかった人が多かったと思うのですが、公演期間後半になって拍手がでるようになったそうで、嬉しいです。「突然落ちて観客を唖然とさせ突き放して終わる」のが目的なら、拍手なしが演出意図として正解だったのでしょうか(笑)

三幕のTOKYO EXPERIENCEは最後の大好きなLGTTの大団円に至るまで、どこをとっても素敵です。「日本よいとこ摩訶不思議」は3組が次々に現れては隠れが楽しくて楽しくて、どこを目で追えばよいのか困って、結局北斗さんを見るわけです(笑)。
楽しくて、楽しくて、で思い出しましたが(帝劇の話から離れます)1月5日のザ少年倶楽部のSHAKEは、元から非常に好きな曲でしたが本当に楽しくて活き活きしていて「これを見たかったの!!」と思いました。翌日の仕事始めの忙しさを思って少し重かった気分が軽やかになったものでした。

閑話休題、帝劇に戻って、SixTONESのメドレーは事前に「階段で寝そべっているよ」と聞いてしまったことが一生の後悔で、知らずに見て驚きたかったです。単独LIVEやSummer Paradiseのメドレーで味わったスリルや疾走感と異なって「重厚、絢爛」という印象を受けたのは新しい黒い衣装のためかもしれませんが、他のJr.のお子様達とは違う成熟感、彼らとの対比からそう思われたのかもしれません。SixTONESの枕詞にされがちな「おらおら」は他グループとの差別化を図るためのわかりやすい類型化で、本質は「洗練・スタイリッシュ」「力強い上品さ」「成熟」だと思っているのですが、今回の黒衣装はそのイメージをよく表していて素敵だと思います。

”電飾Hysteria”も(”まさかのメンバーカラー単色衣装”もよかったですが(笑))はちょっとサイバーパンクぽさもあって、生気に満ちたSixTONESが無機質もいけるのだと嬉しい驚きでした。秋の舞台では「謎」だったけれど、歌詞も明かされたHysteriaをどういう解釈で演じられているのかしら、と考えています。

北斗さんの代名詞のようになっている「色気」がここでも話題になっていいますが、私、あまり北斗さんからあからさまな「色気」を感じることはないのですよね。表現の背景や基礎にある思考や方略、人となりに興味があるからかもしれませんが、敢えてなぞらえるとしたらクリムトの作品*1のような、緻密に計算された様式美としての官能を”読み取って”美しいなとは思うのです。美術品の裸像を見て劣情をそそられないのと一緒だと思うのですが、それは表現側の意図と違うものを受け取ってしまっているでしょうか。

 

年をまたいだ3種類の公演で異なる表現のJAPONICA STYLEを堪能し、充実した楽しい年末年始でした。カウントダウンで滝沢君のバックを務めたり、メインステージで全グループが揃ったりの時には非常に遠慮がちにかしこまっていて、帝劇でもバックの立場では仕事人に徹しているのに、ご自分達の見せ場ではここぞとばかりに華やかで他を圧する主役感に溢れていて、本当によいグループだし、素敵だと改めて惚れ惚れしながら観せていただきました。

Snow Manが抜けた後はSixTONESの皆さんがフライングもされると聞いて、今日はすごく楽しみにしています。うわさ通りなら北斗さんの舞い飛ぶ正面あたりをちょっと後ろの方から見られそうです。(余談ですが年末ジムでエアリアルヨガができるようになり始めたのですが、吊るされるのって自由で楽しいですね。まあ素人だからですね)

 

そういえば、昨日、少年たち完成披露試写会のお知らせをいただきました。私が休みの水曜ではないですか!!!!!! 観たい観たい観たいと念じながら応募しました(笑)。公開が待ち遠しいですね。

雑誌の特集で興味惹かれた本木監督のコメントは、高地君が「笑いながら人を殺める」役(だから夏ごろから笑顔にすごみが加味されたのでしょうか)だということ、「全体の尺のかなりの部分を歌と踊りが占める」こと(ボリウッド映画を想像してしまったのですが、違いますよね)「松村君はいつも背筋が伸びていて、俳優としていい感じですし、どんな役でもできそうな人ですね」との評でした(完全同意です)。Snow Manには人物評、SixTONESには仕事面の評価をされていましたが、なぜなのでしょうね。

 

演技のお仕事でいえば、先日秋葉原UDXシアターでの私立バカレア高校の映画復活上映に行きました。何回も観ているのに、話は単純なのに、今回も涙誘われました。私は贔屓の俳優さんが出ていても内容に納得いかなければ辛口で容赦ない駄目出しをするのですが、この映画は本当に気持ちのよい作品です。脚本の構成が上手で説明の台詞に頼らず過去と現在をつないでいるし、北斗さんは細かい感情の揺らぎも説得力があるし、アクションは爽快(大画面で三段蹴りが見られてよかったです)。慎太郎君の表情は豊かで活き活きして好きにならずにいられないし、ぱるるの毅然とした筋の通し方が素敵だし、誰も否定されたまま終わらないし。少年たちもそういう、何回も大事に繰り返し見たい映画になっていることと期待しています。

 

映画公開の頃には暖かくなっていることと思いますが、帝劇公演に加えて映画公開に向けてますますお忙しくなると思いますし、それ以外のライブや映像、お芝居、ファッションと多方面でのご活躍を楽しみにしていますが、お身体にはお気をつけてください。

北斗さんもSixTONESの皆さんもレジリエンスに富んで精神的に健やかな方達だとお見受けしますし、若いので器質的疾患について健診をうけていただければきっと大丈夫だと思っているのですが(一応健康のプロなのにお役にたてなさそうなコメントで…すみません)

春を待ちわびつつ、北斗さんとメンバーの皆さん、スタッフの方々のご多幸と健康をお祈りしています。いつでも、どんな北斗さんも応援しています                       

                                  かしこ

2019年1月16日

*1:museum personではない私が珍しくウィーン出張時に美術館巡りをしたくらいクリムトにはひかれるのですよね

019: 2018年12月19日_2018年末

まだ一週間しかたっていないのに幕張メッセの一夜が「事件」ではなく歴史上の「当たり前の現実」になってしまった感がある師走ですが、お元気でいらっしゃるでしょうか。

日劇場でお送りしたカード*1、絵柄の☆ありきで選んだので自分でもなぜ”Fighting”なのだろう?と思いながらこそっと投函したのですが、直後の12日発売のザ・テレビジョン誌で慎太郎君と北斗さんが「戦っている」という言葉を使っていらしたので、あれでよかったのかと一人で笑ってしまいました。


言葉といえば、ドラマを観ながら”戦略的ツイート”をしていると反射的に言葉を放つため特にクロスロードのような硬派なドラマなのに「松村君のファン、ばかなんじゃないの」と思われるような他愛ないつぶやきを連発してしまっているようで申し訳なく思うこともあります。数が力だ、ではなく、質も両立するよう気を付けます。

SixTONESの皆さん、ただ面白いというだけではなくすごく言葉のセンスがあるので、それがYouTubeで世に評価される機会を得て、嬉しいです。
北斗さんの言葉は以前から怜悧さが表れているなあと思っていたのですが、先日の鎧兜の回*2での「いじれよ」に夫が思わず笑っていました。思わず発したのか、狙っていたのか、いずれにしてもおじさんの心わじづかみでした。慎太郎君の言葉遊びの瞬発力と反射神経の鋭さ、ジェシー君の語彙選択と解釈のユニークさ、樹君のメタ認知能力に優れていて、それを正確に言語化する力、高地君と大我君の言葉選びの真摯さ誠実さ、すべてダンスや歌ばかりではなく、もっと評価されるべき事項だと思っています。

台本ベースでもテンポが素晴らしいので、Midnight Run(’88年)やCapricorn One('77年)のような主人公がぶつぶつ言いながら飄々と逃走するロードムービーの、バディものをジェシー君と慎太郎君でみてみたいのですよね(ジェシー君がElliott Gould、慎太郎君がRobert De Niro)

 

そのうちの未来の私の勝手な夢ですが、

  • レッドカーペットの真ん中を歩む北斗さん
  • ”Jesse from SixTONES” at Blue Note Tokyo
  • 帝劇の0番を踏む大我君
  • 慎太郎君のロングランコメディの舞台(日がわり)
  • 印象深い性格俳優として一躍注目される高地君
  • ゴールデンの名MCとなる樹君
  • ドームの天井、スタジアムのてっぺんまで魅了するSixTONES

とりとめなく予測すると、それを超えて行ってくださると期待しつつ。

楽しい2018年をありがとうございました。

2019年の更なる飛躍を願っております。

まずは、この舞台をお元気でつとめられますよう。ご自愛くださいませ。

                                  かしこ

2018年12月19日