書簡・編

おたくもすなる日記といふものを、我もしてみむとて、するなり。

026: 2019年8月31日_北斗FL26_ジャニーズJr. 8・8祭り ~東京ドームから始まる~、ザ少年倶楽部観覧(6月、7月)、CLASSY.、週刊テレビガイド_SixTONES STYLE

拝啓

厳しい残暑も続いておりますが、ひぐらしの声にはそろそろ秋を思わせられます。6月以来のご無沙汰(と、こちらは勝手に思っていますが(笑))は、若干やさぐれた気分で夏を過ごしていたからです。いそいそと夏の始めに用意した便箋を夏の盛りに使い損ね、暦の上ではもう秋なのに残暑だからと強引に使うことにしてお手紙認めております。


まずはデビューおめでとうございます。デビュー発表はドームのスタンド4列目なんて素敵な席で拝見していました。友人は頭が真っ白で後半から帰り道まで何も覚えていなかったそうですし、周囲は号泣している人、ちょっと悔しそうな人、悲喜こもごも。そんな中私は心底嬉しかったものの不思議と平静でした。目の前のリフターに北斗さんが来てくださった時にはおめでとうと心の中では叫んでいましたが、かくあるべきと確信していたものに時機が来ただけと思ったのでしょうか、涙ひとつないかわいげのなさで(笑)ひたすらお祭りを楽しんでいました。それでも私にとっては初めての「デビュー前から応援していました⇒デビュー発表に立ち会いました」経験で、これからの展開にわくわくしています。

Jrのうちに熟成を重ねて出来上がってきたグループのスタイルが、確立していそうでその実融通無碍という面白い状態でのデビューで、SixTONESの多彩な魅力をより広い層の人達に知ってもらえるのは感慨深いです。昨今の雑誌ではファンを安心させようとデビューしても変らないと口にしてくださっていますが、SixTONESを知った当初から活動の在り方や選曲、演出に意表をつかれて驚かされることこそあれ「違う」と思ったことはなく、変わらずSixTONESとスタッフの方々の意思決定のセンスを信頼していますので、新たな環境とファンを得て変わる何か、も楽しみです。デビュー発表に至る過程や背景について巷間いろいろ言われていますが、メンバー個々が既にドラマ性に富んでいるのに、グループのデビューに際してさらに新たな謎と物語を背負うとは(笑) 。そんな状況まで強かに利用して、いつか”笑えるデビュー伝説”にしてくださると思っています。

SONYも元々好きな会社で(最近はすっかり金融業になったとはいえ)、音にこだわりの強そうなレーベルなので所属を伺い嬉しかったです。以前六番町のSMEビルの近くに住んでいたのですが、先日久しぶりに近くを通り、改めて拝むような気分で眺めてきました。

海外進出のノウハウも豊富で、最近の米津さんや菅田さんを見てもSNS活用も上手ですし、山下君、欅坂、乃木坂の例をとっても、アイドル性を失わないままでアーティストとして大事に扱い、上品に売り出してもらえそうで期待しています。所属していることでSONYの価値が上がると会社に思ってもらえた”Michael Jackson先輩”のようなエンターテイナーになっていかれますように。*1

これから今まで以上にレーベル、CMクライアント、テレビ製作者、たくさんの「大人」が関わってきて、様々な意向や思惑を汲んでのお仕事になると思いますが、YouTubeのスポンサードコンテンツでも自分達の魅力を損なわず、むしろお題の制約があることで課題に沿った(完全自由だとChaosになりますが(笑))より洗練されたものを作り出す様を拝見してきたので、きっと新たな段階に入っても素敵なものをたくさんみせてくださると思っています。

皆さんの活動がこれまで以上に”ビジネス”の段階に入るにあたって、北斗さんは勉強すること自体がお好きそうなので、ショウビジネス界での職業経験を基礎にMBAコースでビジネスの専門知識を得て、演者の価値観を加えた視点でレーベルややクライアントの方達とお仕事の話をしていかれたら強いのに、などと大学在学中から思っていました(親かってつっこんで下さい)。そんな勉強ができないくらいに忙しすぎる毎日が近い将来であることをまずは祈っておりますが、遠い将来私達の大事な「ビジネス産業」の担い手として御社の運営に携わっていかれる道もあると思いますし、そのうちいかがですか?ジャニーズ初のMBAホルダーアイドル(笑) 

 

お勉強といえば、メンバーの皆さんも英語の練習(勉強というより語学は使って慣れろですよね)をしていらっしゃるのですよね。社命でもあるようですが、英語が話題にのぼりだした頃に、ああデビュー準備なのだろうなと思っていました。皆さん耳がよくて再現することが上手そうですし、地頭のよさが端々にうかがわれるので上手に英語を操れるようになられるのも早そうですね。公式Instagramとアーティストチャンネルが英語仕様なので私も久々に英語を使い始めました。留学時代に10000 wordsの修士論文を書いた私はどこへ、というくらい英語を忘れてしまっていて、パラリンピック車いすバスケ会場スタッフの選考待ちなのでそのためにも英語を思い出すよいモチベーションになっています(語学習得の動機づけは下心が一番)。ありがとうございます。

 

冒頭に夏中やさぐれていた、と書きましたが、それは「Jr.8.8祭り」も「少年たち」も、友人知人含めて御社からのお席をまーったくご用意いただけなかったからなのでした。いくら私が”I love trouble”気質でもかなりなダメージで、何とか参加できる手だてを探す努力はしながらも、大人ですから「そのことは考えないようにして」仕事に注力しておりました。結局、東京ドームにも少年たちにも、カード枠でとれたり友人が融通してくれたりした他の公演にお誘いした方と同行させていただく形で行かれることになったので、本当に周囲の方達に感謝してやさぐれた夏を終えようとしています。

今週続々書店に並び始めた舞台雑誌でこれまでとは異なる「少年たち」になると拝見し、まずは9日、2階席の一番後ろから今年の少年たちの全貌を楽しもうと思っております。

この夏、御社からは冷たいあしらいをうけてしまったのですが、NHKさんにはなぜかよくしていただいて、6月、7月と連続してザ少年倶楽部の観覧に当たりました。もう見られないと思ってオーラスでしっかり脳に焼き付けたYOUを再び堪能できました(横浜アリーナ公演が「素顔4」に収録されることを知らなかった時でしたが、ようやく形になって本当に嬉しいです!)。目深な帽子で青春アミーゴのソロ演者が現れたので静まりかえった場内が、”正体”が明らかになった瞬間に反動で沸き返った歓声や、隣席の初対面の北斗さんファンと手を取り合って喜んだことは、何回か観覧した中でも忘れがたい思い出になりました。

テレビ誌によると8月の収録では声が好きだというリクエストで朗読をされたそうですね。「北斗さんの声が私には史上最高に好きな声」と珍しく直球なことを書いたその後に、「光る、兆し」の歌いだしや、青春アミーゴのソロで北斗さんの声をしっかり聴ける機会を増やしてくださって、それだけでも嬉しかったのですが、さらに朗読とは!放送を心待ちにしています。

声”も”好きなのですが、雑誌の写真も素敵なものばかりで、買い込んでしまって整理が大変です。”会社の後輩北斗君”も浴衣も好きですし、登場も繰り返すうちに編集の方達からの信頼と理解が深まるのでしょうか、今月のCLASSY.では北斗さんの「ファッション評」を読むことができて嬉しかったです。YouTubeのRight onコラボ企画で、ファッションに明るくない私にもわかりやすい講評をされていたので、北斗さんの服への愛が伝わってシリーズ化してもらえるとよいですね。

しかし、一番好きなのはなんといっても週刊テレビガイドの連載で、「客船」も素敵でしたがとにかく「スパイ」企画が素晴らしい!!!!! 書店で一見してどきどきして、勿体ないから即ページを閉じて即購入。家でゆっくり大事に眺めました。少し紗のかかったフィルムのような暗めの画質も、アイドルらしからぬ表情と色調も。叶うものなら、この衣装、雰囲気、画質の動画が欲しいのです。YouTubeで5人のスパイを動かして欲しい!SMAPの「FLY」のMVをご覧になったことありますでしょうか。既にカリスマ性を予感させる当時平均24.6歳のSMAPが素晴らしいのですが、SixTONESならダークなのだけれどより洒脱で粋な雰囲気であれを超えるものをつくれると思うのですよね。

やさぐれて仕事に注力していたと書いてはしまったものの(クレーマーみたいでごめんなさい)やさぐれ気分から救ってくれる事はたくさんあって、”現場”がなくともSixTONESの活動に参加できる機会が去年に比べても格段に増えたことに、事務所のスタッフの方々と滝沢社長には感謝してもしたりないです。

「調べるJ」は緊張の面持ちでの皆さんのMCが新鮮でしたし、他の音楽祭番組と比べるとより音楽を聴かせることに特化している印象のFNS歌の夏まつりでのSixTONESを誇らしい気持ちで観ていました。そして、王道のオールナイトニッポンのジングルにSixTONESのコールが重なった感動!レギュラー化されたら嬉しいのですが、北斗さん同様、深夜に弱くなった私は、翌日が大変だろうなとなかば恐れてもいます(笑)。


SixTONESの現場は少なかった夏ですが観劇の機会には恵まれて、エリザベートはよいお席で3回も拝見することができ、ミュージカル界最高峰の方々の歌が心に突き刺さるようでした。リューン、オレステイア、桃山ビートトライブはそれ自体も面白かったのですが、オレステイアの舞台装置は北斗さんお好きだろうな、とか、SixTONESのステージの構成や装置は象徴的な形や照明で観る者に想像の余地を残しているという意味では舞台的だなと考えながら観ていました。

同じ頃にJulian Opieの個展にも行ったのですが、こちらは展示スペースの余白が大きくて、非常に具象的な人間や動物が題材なのに無機的で記号化されているので逆に背景や作者の意図を想像させられて興味深かったです。極めて具象的で想像の余地や余白なく情報が詰め込まれているのが最近の嵐のライブのセットで、松本君は舞台も好きだと思うのですが、多様な観客層の全てに寸分違いない意図を伝えたいのかなと思ったりしています。

嵐は20年近く人生をともに過ごしてきて、親類の子供の活躍を喜ぶような気持ちで見守っているのですが、今年の24時間テレビは恐らく最後のパーソナリティなので募金に行くことにしていました。そこに加えてSixTONESの出演!両国駅西口から直線距離にして170m程の募金箱に、3時間15分、推計5.3㎞*2を歩いて募金できたのは14時15分。皆さんの出番には30分程早かったですが、しっかり募金してきました。

(略)

そして、そして、秋のホールツアー!。春のアリーナとは異なる構成や空間の使い方が楽しみですし、ドームツアーでは行かれない地方に行かれるのも嬉しいです。初日の神戸は水曜で休みなのでまずは行きたいところですし、北斗さんをCMに起用してほしくて株主になったホクトのホール(優待のキノコを美味しく頂いています)。10月の長野!小布施の栗!! キノコ!!。そして11月の北陸!6年間小松に仕事で週1回通っていたので北陸はなじみのある土地で、帰りに病院隣のスーパーで買う魚介も安くて美味しかったですし、回転寿司からしてレベルが高いのです。のどぐろ、ぶり、走りの香箱蟹(甲殻類アレルギーなのに、ごめんなさい)、目白押しの美味しいものをお時間が許せば楽しんでくださいね。

 

ほどほどに田舎の我が家の周りでは、夜には秋の虫の音が全天から降り注ぐようになり響き、どうやらようやく過ごしやすい季節が来るようです。先日は到来物の早生の栗を圧力鍋で蒸して、やけどしそうになりながらほくほくのところをいただきました。

ますますお忙しい北斗さんも、スタッフ各位、メンバーの皆さんも、秋からの忙しい毎日を旬の美味しいものでも召しあがって体調を整えて乗りきってくださいね。お目にかかるのを楽しみにしております。
いつでも、どんな北斗さんも応援しています。      

                                     敬具

2019年8月31日

*1:MJのWikipediaでのタイトルがエンターテイナーだったのを気に入っちゃいまして。先週、MJの誕生日に映画「ムーンウォーカー」の”キネマ最響上映@Zepp DiverCity”に行ったのです。「映画少年たち」にとやかくいう人達には「ムーンウォーカー」の方が脈絡なく歌うし、マイケルの中二病炸裂だし、余程トンチキ風味だと言いたい(笑) ジャニーさんとマイケルは天才どうし似ているのでしょううか。改めて映画の背景をWikiPedia等で確認してしまいました

*2:両国駅西口改札から河岸を駒形橋まで並んでおり返し、ライオン裏でリストバンドを受け取るまで1時間。両国の高架下を大江戸線出口まで歩いて江戸東京博物館前から国技館裏でぐるぐる並びました(笑)。よい運動になりました