書簡・編

おたくもすなる日記といふものを、我もしてみむとて、するなり。

071_2025年1月13日_COUNTDOWN JAPAN24/25~アイドルとフェス考

拝啓 お正月からの澄んだ冬空に東京湾越しのスカイツリーがくっきり浮かび、楽しかった年越しが思い出されます。大晦日は待望のフェスで我が地元に再びおいで頂くことが叶い、嬉しかったです。素晴らしいステージをありがとうございました。今頃はドラマの撮影とツアーリハーサルに大忙しのことと拝察しますが、お元気でお過ごしでしょうか。2023年5月のVVS感想の難産ぶりに心挫けたか、好きが嵩じて手が止まるのか、すっかり寡筆になった間に北斗さんとSixTONESさんは様々な作品を世に出され。桜の開花はさすがに5月まで伸びはすまい(笑)と思いつつ、せめて大晦日のフェスの感想くらいはまとめようと、一時は諦めていたお手紙に取り組むことにいたしました。

COUNTDOWN JAPAN 24/25(以下、CDJ2425)のSixTONESさんのステージにはEARTH STAGE客席エリアの上手端、ドリーショット用レールの柵の前で参加しました。ステージ前の場所指定制前方エリアの抽選には外れたけれど、ステージ奥は見切れてもバンドより前は見えるし目線とステージの間の大スクリーンで見切れを補完可能なぎりぎりの端の、しかも最前に陣取れたので嬉しさいっぱい。勿論参加叶わぬ方もおられる中、現地参加できるだけで幸せだし、フェスは見える見えないとに関わらず踊らにゃ損損なわけで、とりあえず予想など何もせず、ただ出てきたものを楽しもうというスタンスで臨みました。

私と夫は開場時間に入場し、グッズを受け取りクロークにコート等預け軽食をとってからEARTH STAGEに入ったけれど、既に前方エリアやPAブースを囲む柵という柵にはVVSタオルがかけられていて、一番手のねぐせさんの開始2時間前、つまりSixTONESさん出番の4時間以上前には前方からPAブース柵に至る数列のSixTONES待ちの層が形成されていた。ねぐせさんとマルシィさんのステージではちょっと予習もしていったし、周りのファンの方々を見て一緒にC&Rをする、フェスならではの楽しさも存分に味わえた。そして最後の1曲の余韻の中、まだステージ上にマルシィさんがおられる間に客席エリア前方で中央に向かう人流が発生し、同時に後方で地鳴りのような音とともに人が蠢いた。端にいてのまれずに済んだことを安堵する程の大波。それだけSixTONESに期待する人が多くいる証左とはいえ、マルシィさんとファンの方にはちょっと申し訳なく思ったことでした。

そして待ってました!大好きなごっちゃり派手衣装でSixTONESさん登場。1曲目『こっから』のイントロに脳が突沸し、その後は時々上手の端まで来て下さるメンバー、特に北斗さんの断片的な視覚情報以外の言語化できる記憶がほぼない。SixTONESの音楽を享受し、この場で盛り上がろうとの謎の使命感含みで、そこからの小一時間はただ目の前で繰り広げられるパフォーマンスに呼応してペンライトを振り、跳び、身体を動かしていただけの忘我の時間。それでも自分は忠実に「1,2,3,4」の手振りやら、それぞれの曲のC&Rをしていたけれど、後で聞けばSixTONESさんご本人達すらその場の勢いで細かい振りをとばして大煽り大会になっていたらしいのもご愛敬(笑)

思えば1ステージ制の「ごぶごぶフェスティバル2024(以下、ごぶごぶフェス)」や「Talking Rock! FES.2024」ではSixTONES初めての方もそれなりの数おられるだろうから、まずは最も聴かれた曲の1つである『こっから』を名刺がわりとするのは当然であったでしょう。一方、SixTONESは初参加とはいえCDJ2425は入れ替え制で、大多数の聴衆は選んでそこにいる。そこで過去2回のフェスを踏襲した1曲目を選んだのは、単独ライブでは初披露曲をオープニングとするような捻りをかましてくるステージ巧者のSixTONESさんにして、やはりまだ慎重な、お邪魔します感覚だったのでしょうか。しかしながら『こっから』は、共に歌ったり踊ったりしやすい曲ではなく、登場の挨拶と曲中の煽りこそあれ語りかけ呼応を誘う歌詞でもない。コアなオタクは自ずといれるが初見でもできるわかりやすいC&Rもない。しかも空間使いに長けたSixTONESさんにしても、東京ドームのメインステージから2階スタンド最上段までと同じ奥行150mのEARTH STAGEの客席エリアにおいてメインステージのみの構成では接近戦もできず、生バンドがいるとはいえセットで工夫できわけでもない身体性のみの勝負。何より自分達が楽しみぶち上り、その歌唱とダンスと存在感、発するエネルギーで聴衆をいざなうしか術はない。それも「楽しいという体のパフォーマンスをしてみせる」のではなく「歌うこと、踊ること、その場に立っていることが真に楽しくて仕方ない」姿を見せていることで客席中が引きこまれていく在りようこそ、アイドルがそこに立つことの真価だと実感させてもらったように思います。通常の活動でも「所謂アイドル」の路線からは半歩はずした道を行き、フェス用には「強い曲」を選択したとはいえ、これぞSixTONES、ジャニーズアイドル、と顕示するかのようなファーも派手やかで華麗な衣装を纏って登場し、献身的にステージの端から端まで幅を存分に使って走り回り、隅なく全ての人々に歌いかけること、それらの行動にアイドルとしての矜持が現れているようでした。そしてそのせっかくのお召し物をパフォーマンス中に脱いでしまうその熱量と運動量!メインステージから遠く150m先の会場の奥の奥までそのエネルギーは歌声に伴われて伝播したことでしょう。その熱を反映したSixTONES担がここぞとばかりに振り回すペンライトも先導して、きっとステージから見晴らす広大なEARTH STAGEには一面にペンライトや手がとりどりに揺れて、美しい光景であったろうなあと想像しています。もちろんその粉骨砕身も一定以上の技術水準あってこそファン以外の聴衆に受け容れられるわけですが、セットリストの強い声、多様な響きにアドリブを織り込み聴かせる類の楽曲のパフォーマンスは既にSixTONESさんは掌中にされている技術だから安心して聴いていられた。初っ端から全開のパフォーマンスと煽りで広大なEARTH STAGEを掌握していらしたように感じられたのは、着実に身につけてきた地力と場数の蓄積の賜物、決して身贔屓などではなかったと思っています。

その点ではステージパフォーマンスの技術的には今と比べれば当然荒削りであったフェス初陣の「YouTube FanFest 2018(以下、YTFF)」。1曲目に選んだ『JAPONICA STYLE』は当時の代表曲であったけれど典型的な人をのせるタイプの楽曲ではなかったし、熱こそ含んでいても『こっから』のような威勢よさはなく、むしろクールで雅なスタイリッシュさが特徴。それが他のアーティストさんのファンの方々も惹きつけ得たのは楽曲とアーティストの魅力もありましょうが、演者の状況や背景と参集したファンの熱気が相まった一体感が周囲を巻き込んだこともあったように思います。MCの紹介で登場するやいなや「よらば斬る」的殺気のひりひりしたパフォーマンスが始まり、1曲終えて小ぼけ含みながら簡潔なにして必要十分な自己紹介をしただけで持ち時間を惜しむように演じられた残り2曲。改めてわずか3曲・15分弱であったのかと驚く程、荒ぶる表情と迫力、当時の緊張感を今でも思い出す濃厚な時間。少なくとも私の心には深く刺さる名演であったけれど、背景に想いを致すようなファン層以外にもデビュー前のグループ特有の切実感や「YouTube アーティストプロモ」に選ばれた新たな展開への希望が反映されたグループとファンの状況が作用したこともあったかもしれないと。

そんなYTFFから5年半を経た初野外の「ごぶごぶフェス」。懇意の主催者のアットホームなフェスという事情も手伝ってか、挨拶代わりにいきなりパフォーマンスを始め、前述の通り典型的な”人をのせる”曲ではない『こっから』で「自分の歌割と振りのある場面以外はとりあえずハンズアップして跳びはね走り回っている」SixTONESさん。対して冒頭2、3曲はやや戸惑い含みであったか、とにかく拳だけは上げていたSixTONESファン以外の方々。曲が進むに連れ徐々に呼吸があってきた様は、最後列からSixTONES担達のぶん回す緑タオルの合間から垣間見た胸熱の光景でした。

 

斯様に聴衆の掴みは演じ手さんも注力されているもののようで、自分の限られた経験の中でもその様式は多様で面白い(ジャニーズでもフェス常連のSUPER EIGHTさんやNEWSさんのアクトには入ったことがないですが)とにかく熱い勢い系(WEST.さん)、余裕の手練れにいつの間にか巻き込まれている系(スカパラさん)、褒めてのせる系(m−floさん)、檄飛ばし系(サンボマスターさん)、ぼやき系(Nulbarichさん、Kroiさん)、悟り系(ENDRECHERI.さん)、やや強引・命令系(なとりさん)、とにかく可愛いぞ系(King & Princeさん、NewJeansさん)、訥々淡々系(曲終わりごとに「ありがと」とつぶやくようにいう羊文学さん(笑))、クール系(サマソニのimase君が妙にすかした感じで、え、私達のらなくてもいいの?と思ったり(笑)、Number_iさん)、ジャニーズど真中系(Hey! Say! JUMPさん)等々。

例えば「DREAM FESTIVAL 2023(以下、ドリフェス2023)」でKing &Princeが一瞬で聴衆の心鷲掴みにした軽妙でかわいらしく人をくった煽り(あの人達、2人体制になってから老夫婦みたいな枯れ芸風になってきていません?)キラーチューン『シンデレラガール』で始まり『なにもの』を経て『名もなきエキストラ』の煽りで海人君の発した「僕たちフェス初心者なんですが、顔と名前と曲と振付だけでも覚えて帰ってくださーい!」(笑)。振付覚えろってかわいくて厚かましい無茶ぶりにもにも程があるぞ(笑) さらに客席、特に後方の民を虜にしたのはフェス参加者には未知の道具であろうトロッコの出動。幕張メッセのHALL 4~6をぶち抜いた平面に27000人が着席する形式のドリフェス。中程に天井モニターこそあれ後方席は絶望的にメインステージには遠く、意地でも能動的に参加する意思のある人以外はおいてけぼりになる。そこにお出ましになったアイドルの最終兵器・トロッコ。間近で仰ぎ見るキンプリちゃんにWANIMAファンの厳ついおじさん含めた皆がめろめろになっている光景は微笑ましく尊いものでした。煽りも「手拍子お願いしまーす!」とアイドル炸裂、なのに16曲の最後は炎の特効は繰出すわ、リミッター外したがっしがしの『ichiban』をかまして無言でクールにはけて行ったギャップも凄まじき。ジャニーズとアイドルの素晴らしさを日々享受している私には溜飲の下がるステージでした。

そして、さらにアイドル仕様の普段のコンサートと変わらぬ様で魅せ、ジャニーズであることのアイデンティティの揺るぎなさを示したのがHey! Say! JUMPさんだったように思います。ジャニーズ出演が恒例のドリフェスで、グループのファンが客席の多数を占めるとはいえ、ファン層の新規開拓も目的であろうし、他界隈の聴衆にも受け入れてもらい楽しませねばならない状況。そこで尖ったダンス曲も持つHey! Say! JUMPさんが王道アイドルなセットリストにしたのは一般に耳にされる機会の多いタイアップ曲を多く持つベテランならではでありましょうが、やはりアイドルの矜持というべきか。ドリフェス2022では山田君と中島君が急病で、3人を欠く体制であったのは残念でしたが、逆にレアな姿、特に私の大好きなジャニーズの社是ともいうべき臨機応変を観られたのはよかったと思っています。因みにその日の席は幕張メッセHALL4-6を連結した130列弱の120列台で、席にいるよりトイレ列に並んでいる方がステージがよく見えて、私も臨機応変に席を外してステージを見たりしていました(笑)

その対極として、同じ出自ながらまさにフェスの王道を行くのが2023、24年のSUMMER SONIC(以下、サマソニ)で参加したマリンスタジアムでのWEST.さん。むしろ普通のバンドさんより余程振り切ったザッツ・フェス仕様のアクトに「フェスの出演者かくあるべしを演じている」のではないかと思う程。その融通無碍さがこの事務所の奥深さとアイドルの可能性の無限さを象徴しているようで本当に心楽しく参加したものでした。’24年の1曲目『ええじゃないか』、’23年の3曲目『ズンドコパラダイス』など私のようなWEST.さんの単独公演には入ったことがない者でもよく耳にする、しかも一緒に踊って参加しやすい定番のふりのある曲で聴衆を自分達の土俵に引き込む。元からのグループカラーであろうけれどセットリストも明快な応援歌揃いで、客席に呼びかけ声を聞き共に歌い、交流する。暑さこそ味方と言わんばかりの真夏の必殺技water cannonを駆使し、メインステージばかりか花道とバックステージ狭しと走る重岡君が、喚き叫びちらし、花道で大の字に転がるるのも、お約束とわかっていて笑ってはいても、その暑苦しさにこそ胸が熱くなる。真昼の海沿いの炎天下のマリンスタジアムであれだけ縦横無尽に動ける凄まじい体力と気力とショウマンシップに、アイドルの底力みたかとちょっと誇らしく思ったり。

同じ2024年サマソニマリンスタジアムのトップバッターでありながらWEST.さんとは対照的にクールであったのがNumber_iさんで、ほぼ終始メインステージでパフォーマンスを続けた彼らが花道を進んで来たのは終盤。優先入場権を当てたが前方で潰されたり日射に当たったりを避けアリーナ後方にいた岸君ファンの友人が、自分ではわからなかったようだけれどスタンドの私達から見るとバックステージ直下に位置していたので漸く花道に出てきてくて喜んだのも束の間、すぐにメインに戻ってしまわれた。パフォーマンスの激しさ故、炎天下の花道で消耗するのを避けたのか、バックダンサーがついていたからか、あるいはカリスマ性を出すため敢えて客席の近くに行かなかったのか、既にアイドルではない立ち位置でおられるのか。色々考えてはみたものの、マリンスタジアムでは夕方のONEREPUBLICさんも夜のMANESKINさんもそれなりに長い時間花道を使っておられたし、13時半開始の晴天のスタジアムで歌い踊り煽りがなりつつ酷暑の花道を幾度も行き来されたR‐指定さんの渾身のパフォーマンスには、体調を心配しながらも胸打たれるものがあったので、やはり会場は広く使って頂けると嬉しいかなと思ったり。

一方で条件は会場の形状や使い方だけでなく、アーティストの特性にもよると思ったのがドリフェス2024のTravis Japan幕張メッセ展示ホール4~9を繋げた巨大な平面エリアに着席式の客席と、メインステージ+短めの花道+島が設置されていた。自分の席は前半ブロック最後列。他のアーティストさんの時間帯は客席も4割程度の埋まり方で、立っていればメインステージもよく見えた。Travis Japanの番になり一斉に会場に入って来たファンが客席を埋めるとメインステージでのパフォーマンスは人の頭と腕の間に垣間見る状態で、花道で踊る彼らはほぼ見えず、後方の客席ではもっと見えなかったことだろう。頼りのモニターも自分が観たい全体像や足元のステップなど映してはくれず、特にフェスでは自分が踊り跳ぶことは最優先事項だから双眼鏡を同時に駆使するなど叶わぬこと(そこに大量のファンサうちわを併用できる人って千手観音?)。さすがにアウェイ慣れ、フェス慣れしたトラジャさんだから客席をくすぐるMCをしたり煽ったりも上手にされていたし、トラッコも出動して後方の人々の笑顔を誘ってくれていた。しかし折角のグループのアイデンティティを体現する全編ダンス曲のセットリストで途中タップシューズへの履き替えまでして踊り倒してくれたのに、ダンスの動きの美しさやキレ、華を堪能したい自分にとっては逆に見えないことでさびしく思えてしまったのが惜しまれて。きっと広大で平坦な会場ではダンスを鑑賞しようなどとは思わず、歌唱を聴き、盛り上がることに主眼をおくのが正解なのでしょうね。

その点ではSixTONESさんがごぶごぶフェスからの3回でほぼ共通して選んだセットリストはフェスの最適解であったのだと思います。勝手に以下の4群に分類しましたが、多様な曲が適切な順序で分散して配されていると思われる。特に第2、3群が交互に演じられ、最後に固めて3群で怒涛の攻めた終盤に入るところにSixTONESさんの緻密な戦略が窺われるように思えて感心しきり。(以下、YTFF=Y、ごぶごぶフェス=G、Talking Rock!フェス=T、CDJ2425=C、数字は曲順)

第1群「名刺(表中の緑)」

挨拶がわりの『JAPONICA STYLE(Y1) 』『こっから(GTC1) 』で始めるのは前段で論じた通り。そして決意表明的な『Amazing!!!!!!(Yラスト)』『アンセム (GTCラスト)』で締める。

第2群「魅せる系(赤)」

『NAVIGATOR(G2)』『ABARERO(G4,T2,C2)』『THE BALLERS(C4)』『マスカラ(T4, C5)』『GONG(T6,C7)』

現時点でのSixTONESのパブリックイメージを最も体現しているであろうシングル曲やアルバムリード曲。例えばTalking Rock!フェス(入っていないけれど(笑))とCDJ2425とでは『こっから』、と続く『ABARERO』の2曲で早くもSixTONESの最も顕著な特長、大きな会場に映える派手やかで個性的な衣装、大柄なメンバーの躍動的で個々とりどりの動きの楽しさを見せつけることができたと思うのです。続く同群の他の3曲も披露し慣れている掌中の曲だから、ロングトーンやアドリブで遊んだりスキルの高さを示すことができるし、グループとしてのカリスマ性すら醸し出せる。初めましての聴衆にSixTONESの強みと魅力を知らしめるのに相応しい強力ライン。

第3群「踊らせる系(黄)」

『Special Order(G2)』『Bang Bang Bangin’(T3, C3)』『S.I.X(T7,C8)』『WHIP THAT(T9,C10)』

SixTONESさん鉄板の最強ラインナップでありながら実はアルバム曲だけで構成されていて、煽り巻き込みペンライトぶん回させる超参加型だから、ライブに参加してこそ醍醐味を味わえるスペシャルな曲達。第2群と異なり聴いた事がない方もおられるであろうに、拳振り上げ跳び駆け回り踊るSixTONESさんの勢いに巻き込まれてとにかくのれ!跳べ!手を叩け!と全聴衆がトランス状態になれる普遍性と魔力。CDJ2425では弾力あるトランポリンのような床材のお陰でまさに40000人が揺れたのを体感した。こんな飛び道具的な楽曲がたくさんあって聴衆が否応なしに巻き込まれていく吸引力はSixTONESさんの得難い個性。初参加の方も「楽しかった~」と言わしめた所以とも思うし、その後の復習に全曲YouTubeで視聴可能なのも素晴らしい。

第4群「薬味系(青)」

『Imitation Rain(G5)』『人人人(T5)』『Something from Nothing(T6)』

他の群で多用される強い声だけでなく、様々な声色や雰囲気で聴かせる曲であり、照明や映像、特効などで修飾しがいのある曲でもある。皆で楽しく暴れるだけでなく、少々趣向の異なるSixTONESも如何?的ないわば味変。野外+偶然の雨というエモーショナルな背景のあったごぶごぶフェスでは『Imitation Rain』。フェス会場としては比較的小さい横浜アリーナの着席環境でコアな音楽ファンが集う状況でのTalking Rock!フェスでは小洒落て人を食ったトリッキーな『人人人』。音響がよく、40000人が広大な平面に集うCDJ2425ではダミ声シャウトやデスヴォイスも駆使する『Something from Nothing』。それぞれが選ばれたのは的確な戦略だなあと思ったり。でも、例えばEARTH STAGEで楽し気に自分達だけ輪になって『人人人』や『オンガク』を歌うSixTONESさんも見てみたかったりもして(笑)

そして、SixTONESのもう一つの真骨頂はやはり楽曲の世界観を具現化した物語性のあるステージ。例えばごぶごぶフェスでのきゃりーぱみゅぱみゅさんや、サマソニでの水曜のカンパネラさんは非常に世界観色濃いセットや演出を採用しておられたから、いつかSixTONESさんがフェスの常連になって創意工夫を巡らせる余裕と地位を得る日がきたら、ごっちゃり飾りで満艦飾のジャニーズ的コートやスーツに、厨2病感満載の演出で登場するのも観てみたい、などと考えたりしています。

 

そんなことをつらつら考えていたら、早くも明日には「GOLD」が手元に届き、さらにもういくつか寝れば「YOUNG OLD」が初日を迎える。次なるめっちゃ強いやつ!!  一緒に超無敵になるやつ!! がやってくる! ~中略~ どんな驚きとどんな期待以上とが待っているのか楽しみにしています。いつでも、どんな北斗さんも応援しています。    かしこ 

SixTONESフェスセットリスト

他グループセットリスト