書簡・編

おたくもすなる日記といふものを、我もしてみむとて、するなり。

016: 2018年11月28日_YouTubeアーティストプロモ、JAPONICA STYLE MV

拝啓                                               

 朔風払葉の候、空気も乾いてきましたが、風邪など召されていませんか?日生劇場に毎週通った9月が遠い昔のことのように感じられてしまうのは、この1か月のSixTONESの快進撃のお蔭だと思います。と、落ちついた風の書き出しをしていますが、毎朝起きるたび何か起きていないかと楽しみな心踊る毎日です。                                 

帝劇公演が始まるまでは仕事の研修会にでたり、YouTubeを見直したり、溜まった雑誌や映像を整理したり、髪も伸ばそうか、甥っ子をがーまるちょばの公演*1に連れて行こう(小学1年の甥をパフォーミングアーツに曝露してジャニーズ入りを志願しないかと目論んで去年から連れていっているのですが、彼は”紅”を絶唱しながらチャリで爆走していて、義弟の好きなX JAPANの方に、まだ興味があるようです)、などとのんびり過ごすつもりでした。

そんな10月も終わらんとする29日、朝、立ち上げたPC画面いっぱいに、通りすがりの発見者のツイートから巨大な品川フラッグの写真が表示された時の感動、わかっていただけるでしょうか。とにかくその日の仕事終わりは実地検分しに品川に急行しました。今の皆さんを物語るに過不足ない美しく洗練された広告が嬉しくて、翌々日は汐留へ。その後も都内に増殖していくポスターの報せに胸躍らせながら、仕事でもそこまでしない綿密な計画(笑)をたてて友人達と5時間がかりの楽しい遠足をしてきました。ホームから階段を見上げての”宝探し”にどきどきし、何回もエスカレータを往復したり(迷惑にならない程度に)はしゃいだ休日でした。

指折り数えて待っていたMVも、当日昼休みに既に公開されたと聞いて待ちきれずスマホで観てしまったのですが、注文していたプロジェクターが折よくMV公開前日に届いたので、帰宅後わくわくしながら大画面で観直しました。壁面いっぱいにYouTubeの、特にパフォーマンス映像を投影したくて、そして寝落ちしてiPad Proで顔面強打するのを防ぐため(笑)、寝室用にPopIn Aladdinというクラウドファンディングで製作されたLED照明兼プロジェクターを購入していたのですが、MV公開を予期したかのようなタイミングに自分を褒めてあげたい。大画面でのJAPONICA STYLE MVはみごたえがあって、何回も繰り返し堪能しています。

レコーディング、MV、MVメイキング、ダンスの定点カメラ映像と、ファン待望のコンテンツを質を保ちつつ続々とタイミングよく公開してくださるスピード感はWebメディアならではで、手練れのYouTubeスタッフさん達ありきだと思いますし、メンバーとスタッフの方々の日頃の努力に今は運も味方しているように思えます。YouTube参加の第一報から「この変革期を(ご自身達には不本意な立場かもしれませんが)参画できるJr.の立場で迎えられてよかった」と、微塵も疑いをもたず歓迎してはいたものの、「どこにいるか、ではなく、そこでどこまでやるか、が重要」などと書いた時の想像を超える活動の拡がりに感慨を覚えています。結局忙しい11月になりましたが、こういう忙しさなら大歓迎で、本当にわくわくどきどきの毎日をありがとうございます。

 

そして、12月は我が地元へようこそ。SixTONESのフェスデビューが今も部屋の窓から見える幕張メッセだなんて本当に嬉しい限りです。ファンばかりではない会場でSixTONESを認識していなかった人達を魅了して、去年のカウントダウンコンサートのように会場を沸かせると信じています。とにかくなんとかその場に立ち会えるように祈りながら応募しました。

幕張メッセYouTubeフェスは12月生まれの私への誕生日プレゼントだと勝手に思って楽しみにしていますが、もう一つ嬉しいプレゼントはクロスロード3です。第一報に飛び跳ねて、とりあえずあらゆる知人に宣伝しました。これまでジャニーズというだけで食わず嫌いだった種類の人達がYouTubeで北斗さんとSixTONESに興味をもってドラマを見てくれたり、逆があったりすると嬉しいですよね。北斗さんは主役級での出演でなくても、舞台で後方にいても、目を惹きつけるものがあるのだと思います。ファンの欲目ではなくて、今回のMVでも決して前に出ているわけではない北斗さんを初めて見て魅入られたという方をみかけます。そういった意味ではどんなことでもお仕事をしていてくださるだけで嬉しいのですが、当初グループ名だけが小さく記されていた冬の帝劇のポスターを見た時にはさすがにちょっと凹んで「バックで主役を食うくらい目立ってしまって欲しい」などと思ってしまったことを白状します。以前からSixTONESメンバーと北斗さんの仕事に対する姿勢が尊敬すべきものだとは思っていましたが、先日のテレビ誌で北斗さんが主役を引き立てるための役割りに徹すると語っていらしたのを読んで、北斗さんは私の思っていたより遥かに大人でプロフェッショナルだったと自分の浅はかさに恥じいっています。

プロ意識という点では、北斗さんは例えばNMPやHysteriaでの後屈の仕方を一つとっても手を抜くことが苦手なようにお見受けしますが、その常にぎりぎりできる限りのことを見せてくれるところを好きな人は多いのだと思います。先日大谷翔平選手について書かれた「道ひらく、海わたる」という本を読みましたが、挑戦すること、特に人と違うことに挑むこと自体が楽しくてしょうがなくて、一方でけがのリスクは伴うわけですが、負け試合でも1塁にヘッドスライディングしてしまうようなところがファンに愛されるのですよね。ジャニーズ伝説を観た時も、ABC-ZよりTravis JapanとMADEの”献身”に目が行ってし感動を覚えました。若くて元気でこれから、という方達が行ける限り全力で行くのは大好きです。プロ意識が許容する質と、限られた時間や体力との両立は大変なご苦労と思いますが、高地君があげてくださった少年たち千秋楽後の写真のような、北斗さんの充実した表情が12月、1月公演でも拝見できますように。新しいポスターでは皆さんの表情が晴れやかで嬉しいです。友人が頑張って一般発売でとってくれたので私も観劇できることになりました。公演、楽しみにしています。

初めてお手紙を差し上げてから1年が過ぎました。この1年、自分がこんなに手紙を書き続けられるとは思いませんでした。文章を書くのは苦手ではないのですが、助詞の一つで意味が変わってしまったりするので何回も推敲しますし、言語が好きだと逆に筆が重くなることってありますよね。言葉選びに慎重そうな北斗さんも読者の多いブログを書かれるのはご苦労も多いだろうなと思います。私も今回、放送されたHysteriaやMVの細かい感想や、あれこれ書こうと思っていても結局「自分の活動報告」になってしまいました...。それでもお手紙を書き続ける程に熱心に応援できる対象で居続けていてくださる北斗さんとSixTONESの存在が非常に嬉しいですし、今後もさらに期待を上回る活躍をしてくださると信じています。

                                                暦の上ではとうに冬。このところ前髪をあげていらっしゃることが多いので(おでこ好きには嬉しいですが)おでこに当たる風も冷たい時節柄、どうかお身体にお気をつけくださいませ。いつでも、どんな北斗さんも応援しています。             

                                  かしこ

2018年11月28日

 

*1:がーまるちょばの今年のツアーで新作「メールと手紙」を観たのですが、演じているのは厳つい中年男性なのに、メールに一喜一憂する可憐な女子高生そのものだったり、役柄の老人が恋文について語る時、すっと背筋を伸ばすと同時に表情や目の輝きだけで若者になったり、言葉を介さない身体表現の豊かさに、周りが笑っている中、一人感涙しながら観ていました。終演後アンケートで共演してほしいアーチストとしてSixTONESと書いてしまいました(笑)。オファーが来たら、よろしくお願いします