書簡・編

おたくもすなる日記といふものを、我もしてみむとて、するなり。

042: 2021年2月24日_on eST配信

拝啓

 梅一輪一輪ずつの暖かさ。月参りに立ち寄る妙見様の梅がほこっと静かに咲いて、風は冷たくとも光の春ですね。年末からの1STとライアー×ライアー、僕僕の露出ラッシュを追いかけるのはさすがに大変で、1月5日に書いたon eST配信初日の感想を6日に1ST発売祝いのカードに同封しようと思っていたのが結局今までひきつけています。はい、毎度そういう言い訳を書く大人です。

北斗さんのお元気そうな姿を連日メディアで拝見しているうちにバレンタインも過ぎました。ライアー×ライアーを拝見したら、きっと演技のお仕事の感想を書きたくなると思うので、ここで頑張って配信の感想を、と思う、僕僕発売日の私です。

待ちに待った1月5日は仕事を蹴散らすように終えて、交通安全のお守りを握りしめながら猛ダッシュで帰宅。ツアーTシャツに着替えペンライトも準備したものの、自宅鑑賞の特権、即ち参加者ではなく鑑賞者に徹することにして暗い中メモをとり続ける2時間。A4で10枚のメモになりました。配信は全公演観られたのですが、その都度付け加えて20枚まで増え、そのわりに内容がなかったらご容赦を。

今回の配信ライブのMVPは「何でも出てくるセンターステージ奥の壁」と「宙に浮く花道」。メンバーではなくてごめんなさい。

 COUNT DOWN

アラビア数字ではなく英字綴りだったのが”One"でツアータイトルを出すためとは、冒頭からお洒落。SixTONESでは定番の感もある硝子が砕け散るような映像と歪み。この時点で部屋は何があっても点灯しないことに決定。

 Mad Love

ほっほ~、この曲から来ましたか!と余裕で見ていたものの、煙の中で踊るシルエットのみ映し出され「ご本人登場なし」の4分間に、うっわぁ、舐めてるわ(褒めています(笑))と思いながら、でも炎の特効+レーザーが端から大サービスだから、よいのです。背景のマーブル模様にロールシャッハテストを受けているような気分になったり。こういった、雰囲気でゆらゆら踊るとSixTONESはジャニーズ随一にかっこいいですね。これは撮影済み映像を流しているのでしょうか、ステージ上でリアルタイムに踊っているのを照明で映しだしているのでしょうか。恐らく前者だと思いますが、有観客でもこれを映像で流す予定だったのでしょうか。初日は後者だと思っていて、これは配信ならではの楽しみ方だわ、ステージ上で北斗さんがそういう焦らし作戦にほくそえんでいる様が目に浮かぶわ、と思いながら観ていました*1

 OP

ひと昔前のジャニーズのアルバムでは定番だったOverture。ちょっと大仰ながらアルバムの世界に誘われるワクワク感が好きで、最近ないのが寂しかったのです。

今回のOPの朗読は序曲というより序章ですが、King's Treasure*2の”影と闘うSixTONES”の話の続きなのでしょうか。

EX Theatreで鎖に繋がれて登場した物憂げでけだるげなSixTONESを見た時の衝撃も忘れられませんが、今回は断然豪華で、背景に錯綜する数多の光の矢の束の力強さと火花の美しさ!CHANGE THE ERAで創世記だと騒いでいた光の演出がさらに厚みを増して、これは人類の天地創造ではなくてビッグバンですよね(大げさ)。

デビューツアーで手作り感が薄れた寂しさを語ってしまいましたが*3、早々に掌返して資金力ににひれ伏します(笑)。CDが売れるとこんな素敵なことになるのですね。とはいえ懐かしいKing's Treasureと世界観が繋がるようにも思える嬉しさ*4

 Dance All Night

こ、これは!...試聴の印象でこの曲こそは縦横に踊りまくるのかと思いきや、我が愛するTHE D-MOTION SixTONES ver.風味のロボットダンスではないですか。こんな上がる曲を抑制の効いたパフォーマンスで見せるとは。でも弾けていなくても内側の氷のように冷たい”熱”は伝わるような。

サングラスをかけているので開演10分で初めて顔を見せるSixTONES。MVだけでなくライブでまで顔見せが少ないとか(笑)

レーザーがピラミッドのようにも、操り糸にも見える。Mad Loveのマーブルもそうですが、多色を使っているのに煩くない(原色からひとつ引いた感じの彩度だから?)のが本当にセンスだと思います。音も弾むようなダンス曲の中にしっとりとした声の重なりを聞かせる部分が出現するのが素敵でした。

北斗さん、今回の配信通じて声がすごく出ていて絶好調だったように思いますが、英詞の発音もよかったですよね。ところで、髙地君のポップが上手になっていませんか?

 NAVIGATOR

メインステージの壁面からセットに様々な奥行と高さで配された無数のライトの細い光の筋が多方向に蠢くのが印象的で、これは会場でいきなり全景を立体で見て、視覚でガンっと衝撃をうけたかった。MVの青いサーチライトがここでよりスケールを増して、セットを”物理的な形状”として見せない、光の束の奥行き感。

物理的、具体的な”物”ではなく照明のスケール感やスタイリッシュな雰囲気で魅了する感じがSixTONESの十八番ですよね。先輩グループのどことも、何か違うのです。

NAVIGATORはずいぶん前にリリースされたように思えてコロナ禍の産だから、まだ生では見ていない。こうやって「いつか生で見なくちゃ死んでも死にきれない曲」リストがどんどん伸びて行く(笑)

 Telephone *5

この曲の天井からステージ下の客席床まで上下に流れるように展開する紅白のLEDのお陰で会場が巨大に見えます。皆さんの登場するセットのスケール感、床からの高さや広がりを測りかねるのが逆に配信のよさ。どこのWembley Stadiumかと思った*6 (笑)その中においても際立つSixTONESの存在感よ。その壮観を俯瞰で見られたカメラワークに感謝。

しかし、やはりこのスケール感は立体で見たいなあ。特に赤が禍々しいブリッジ状の花道とセンターステージが「未知との遭遇」のように上空から降臨してくる、それもメインステージからバックステージまで全長が!これは現地で真下にいたかった。

しかもこの花道、上下動するのが高まる!高い花道が「手が届かないスター感」があって素敵だし、赤いサーチライトが旋回してサイレンが鳴り響く危険な感じもゾクゾクします。”call me girl”の北斗さんの不敵な顔がアップでいいですね。会場だと「ぅ”き”ゃ”~」(SixTONESの現場の嬌声は濁音)の声があがるところ。

メインステージのスロープを滑り落りて、さらにヒートアップする次のS.I.X~Special Orderへの繋ぎとして最高。曲終わりの煽りで一息、と思いきや、樹君のみで続けて次の曲に行くSixTONES。お疲れ様です。不埒そうに見えて、勤勉ですよね。

 S.I.X *7

ベージュと黒の衣装、淡色なのにスタイリッシュでクール。関西コレクションパステルカラー衣装もそうでしたが、色合いに反したクールさと甘さの両面があって、どんな衣装も色合いもモノにするSixTONESさんの面目躍如。北斗さんノースリーブもよいですね。

ここで気付くメインステージ両側上空のモニターの大きさ!これは配信では勿体ない…有観客で使えますように

 Special Order *8

歌いだしの髙地君の妖しさ。センターステージで腰を落として踊るのは定番のように思えて。SixTONESって「重心高いダンス」があまりないですよね(笑) 上空のカメラがさらに低さを強調して "La La La La"の手のひらひらと、ジェシー君の”Haters Come on!" が病みつきになりそうなかっこよさ。
Come on!"って挑発の用法だと思うのですが、ジェシー君の口から発せられるとSixTONESのアンチすら、こっち来いよって折伏して味方にしてしまうかのようにも聞こえて(笑) Extra V.I.Pでは”Haters gone”だから、やはり挑発なのかしら。

 You & I

と、ここでこの爽やか曲の入るふり幅落差よ、と一瞬思いましたが、この曲にしてこの演出!北斗さんの”Oh baby now”のがさついた声がただの爽やか曲ではない(笑)

9月のザ少年倶楽部*9ではsocial distanceを保って踊っていらしたですが、有観客だったら所謂”お手振り曲”だったかもしれないと思っていたので、踊ってくださって嬉しかった曲。

 My Hometown

波の音が聞こえてきて花道が上昇すると、黄色と緑に塗分けられた通路が現れて、おっしゃれ&爽やか~(黄色と緑というとみかんとお茶の静岡色(エスパルスカラー)と、つい思ってしまう父方の実家が清水の人間ですが)ここはセンター客席に人がいたならなあとしみじみしてしまいました。

一方、配信ならでは、と思ったのはスタンド端から寄って映して下さったモニター前の2人の映像。よくぞここまで寄って、という配信ならではの近さが嬉しい。このモニターを有効に使えたのこの曲くらいで勿体ない...

 ってあなた *10

髙地君と慎太郎君のユニット曲の後は、きっとこの曲、との予感に違わず登場。

青~紫のライティングが静か。ステージ上に座してあまり動かないこの曲に関しては、配信の映像が(少なくとも初見においては)正解な気がします。

歌声を生で聴きたいのは勿論ではありますが。どこのChemistryかという程美しい、声の化学反応。歴代ジャニーズユニット曲で一番好きです。
中盤以降、北斗さんの声が強い!”弱々しくて脆いのに声が強い”。でも強い声であるが故の絶唱で弱さが詳らかになるという逆説。ぼろぼろな北斗さんにティッシュを無言でさし出してあげたい(袖口...)*11

 So Addicted

こんなに美しい鉄骨足場があったでしょうか。そして、樹君と櫓の組み合せ(最早定番)の素晴らしさ。そこに精緻なレーザー光線が加わって「全国民に見せつけるべき舞台演出」だと思いました。

照明と櫓の奥行感、立体感、陰影を現場で、その登場の瞬間に目の当たりにして息をのみたかった…と悔しく思った演出。でも、このライブ構成はPLAN Bなのですよね*12 会場でまた感動できるための、あるいは今度はそうきたか!と裏切られるための予習だと思うことにしました。

”You got me crazy”の声の重なりの美しさ。髙地君のキャスケットジェシー君のカーディガンが最高。カジュアルな服を衣装にしても映える*13って、体重58㎏で細過ぎと自称する体格のよいグループってよいですね。

 NEW WORLD

メインステージに6連結のリフター。リフターとは上空のファンに接近するための装置だと思っていたので、そうか無観客だとメインに並べて示威活動するのだと(笑)

ここまで来て、このライブは常に暗くて空気が煙っているなあと気づきましたが、下方からの照明が常に動き続けて拡散する様が美しく、光線の散らし方が効果的で、だからこその暗さと煙なのですよね、きっと。これまでのSixTONESのライブでもうっとり見惚れてきたライティングの何十倍もの光の束が細かい制御で生きているかのように躍動する、その精緻さの元が”蜂の巣”状の面になっているライトなのでしょうか。
NAVIGATORでも書きましたが、メインステージのセットが”形状”ではなく、照明、レーザー、炎、煙...飛び道具が何でも出てくる”機能”なのが本当に面白い。しかもツアー名までデザイン化して掲示する機能まで(笑)

アルバム曲があれ程までに多様なのに、それを基にしたライブを通して一貫して全員の世界観が統一されていて、大きな場面展開やムードチェンジがないのに飽きさせないのもすごい。

  "Laugh" In the LIFE

この曲だけはやはり、メモをとっている場合でなかった...さあ、行こうか!

最初の会場全景が夢のような光景で、これはスタンド上方席の特権を配信で享受した感あり。

 MC

初日の曲終わり、なぜあんなにせわしなくMC第一声を発したのだろうとひとしきり(笑) 

新リーダー北斗さん、相変わらず「リトルストーン、つまりリスナー」などという細やかな視聴者への気遣いが素晴らしい。北斗さんの声、喋りでも歌でも絶好調でしたね。

MC中も背景のセットの照明が細かく動き続けていて瞬く星を背景に喋っているみたいでなんだか嬉しかったです。

 僕が僕じゃないみたいだ

MCでの告知中に映画の映像紹介という形式が懐かしいなあ、などと思っていたら突然歌唱が始まるSixTONES STYLEが嬉しい。マイクスタンドの植物の装飾がかわいらしい方向性ではなく、色彩抑えめの渋いお花。メンバーかスタッフさんに、非常に色彩や画質の引き算の感覚が鋭い方がいらっしゃるのだろうと、いつも感激します。照明がデイジーの花のように光るのが、また素敵。

で、このまま後半に入ると思いきや、またMCに戻るのですね。北斗さんと髙地君の歳月をうかがわせる寸分タイミングを間違えない漫談の円熟!

 EXTRA VIP

北斗さんと髙地君が居残りMCということは、これでしょう!待ってました!の1曲。

赤と青の照明に分けられたV.I.P.ルームのBOXを錯視のように不規則な角度から映すカメラ、怪しいレーザーを放つクリスタルボール。

ジェシー君のリズムの独特の取り方がかっこいい、これしかないっというダンス。机に足をかけて座ったりしたらおばあ様にお行儀を叱られてしまいそうな気もするジェシー君の、V.I.P.ルームのギラギラ感の中の上品さ。勿論、我らが千葉代表の樹田中氏には、バチバチにこの世界が似合ってしまうので言うまでもない(笑)

曲終わりにBOXを出る様子が映るのですが、暗い中、段を降りる様がちょっとびくびくな感じが、「あ、映っちゃった、見ちゃった...」と思いました。配信の面白いところですね。Watch your step!

 Coffee & Cream

1STでは「ってあなた」と双璧の好きな曲(いや、全曲大好きですが)まさに”It's pretty damn good”.

街の音が響く中、休日。lazyな朝、鳥のさえずり、ベッドでぬくぬくだらだら...のchill song。なのに、陽光が溢れるわけでなく、スタッズ付衣装にカウンター椅子。morning coffeeなのにジョッキ(?)なのかい、珈琲で乾杯するのかいってツッコミ入れてしまいました。すみません。でも本当にこの曲が大好きなので、細かいことはさておいて、SixTONESならではの雰囲気ある演出を堪能してしまうのですよね*14

”spurkling pink”はアルバムではジェシー君が歌っていると思い込んでいたら大我君だったのですね。声色が幅広い...そして、まさに陽光が輝いて肌の上にこぼれ落ちているかのような表現力。北斗さんの”dripping, dripping...”がすごく好きなのですが、dripってコーヒーとかけているのでしょうか。

 Lemonade

初パフォーマンスですよね!。前述の”ジョッキ”的な形状は、こちらのイメージなのでしょうね。LemonadeってよりLimoncello飲み干している感じですが(笑)

暗い中、白い衣装で上品な色気があるLove Juiceのライト版的な。今回はパフォーマンスをしながら移動するのに使われていて、ちょっと急ぎ足で歩いてみえて、せっかく哀調を交えた大人なかっこいいラテンなのに勿体なかった。

と思いつつ、何しろこの密度のライブをほぼ6人出ずっぱりで構成しているのだから、仕方ないですよねって甘くなってしまいます。

 Hysteria

初日は初披露の日生劇場のパフォーマンスのような、頭部と上肢だけ露出させたサロメversion*15。この「ただの腕」の艶めかしいこと!全身が映し出されて初めてこの部分が映像であったのだと気づきましたが、そこが配信ならではの演出。無観客のお陰で客席を完全に暗くできるので、センターステージが非常に際立って見えてよいですね

...などと考えていたら2日目からは白いレーザーに包まれてセンターステージで踊る演出に変更。冒頭のレーザーの形状がロータスのようで美しい。歌割に併せてメンバーカラーに光が変わったり、白布が吹き上がったりしていましたが、若干演者が見えづらく感じてしまい。これは意図的に演出しているのでしょうか。

 映像

この怪しい映像。ドラッグなどからは最も遠い人間性の人達にして、この「きれいな悪夢」系のトリップ感。セピア色。どなたの好みか存じませんが、もう大好きです。

慎太郎君のピルエットが永遠に続くのではないかと軽い眩暈を覚えたり(笑)、高地君の上半身が思いのほか柔軟で肩のアイソレーションがきれいで嬉しくなったり(SixTONESって体格のよさに比して柔軟な人が多いですよね)。この映像の無表情なダンス、Mad Loveのそれと同じく、SixTONESの得意分野ですよね。

 Amazing!!!!!!~JAPONICA STYLE~RAM-PAM-PAM~

立ったままで背中を見せるだけで、振りをつけずに歌う自信みなぎるような”大人の”Amazing!!!!!! 青い衣装の北斗さんのサスペンダーが素敵。表面にギラギラ感を見せないけれど、噴火寸前の地底のマグマのような...と思ったら、メドレーなのですね

JAPONICA STYLEはそろそろ疲れてくるだろうライブ終盤に動きの激しいMV版を入れるのが、RoughXXXXXXと同じくSixTONESの実は追い込み好き(?)なところ。

ピンクと青の照明に煙る、クールなRAM-PAM-PAM。和楽器の響きが勇壮で劇的で、Track ONE -IMPACT-ではアジアンテイストのそれであったのなら、今回はジャニーズのアイデンティティ、Japonesque。龍が出てくるのではないかと(笑)アルバムでも箏が入ったりするのかと思ったら和楽器アレンジはライブだけなのですね。お正月用だったのでしょうか。

これだけハイカロリーな曲が連続する中、JAPONICA STYLEに戻り...と思いきや一瞬だけでNEW ERAに。渾身の最新シングルをあっさりメドレーの最後に付け加えてしまう潔さ!バラード部の前に一瞬だけ全景が映ったのがかっこいい!皆さんの顔のアップもよいですが、 メインステージの照明が奥行き感があるので、ひいた映像は天井カメラと並び配信ならではの特権ですよね。

NEW ERAは広大な背景で撮られたMVの印象が強いのでYTFFや歌番組での披露もよいですが、やはり広い会場に似合いますね。後ろ手に手を組んでスキップするみたいな振りが好きで、ハードなダンスの中に何故あのかわいいふり...

 Imitation Rain

細く鋭く刺し貫くようなレーザーの雨降りしきる中、環状の装置が降下してくる"青い”Imitation Rain。紅白のENDLESS RAINの影響かもしれませんが、海のイメージ。無観客の静謐の中響くイントロには宗教に近い、負の感情を昇華させるようなものがあって、TrackONE-IMPACT-の時の炎を背負った激情や、転調前に全員が身を寄せ塊になった姿にデビュー時感じた「寄る辺ない人達が自分達だけを味方に何かに挑もうとしている」ような印象も既になく、怒りや葛藤が浄化されたような。

立ったままのAmazing!!!!!!に感じたと同様、1年間の活動を経て”SixTONES"を確立しつつある自信が感じられたように思いました。

数巡1STを聴きこんだ後に、新車のオーディオを試したくて全CD曲をWAVファイルでとりこんで聴き直しているのですが、Jr.にしては成熟していたSixTONESのImitation Rain、大人になったと思って聴いていたNAVIGATORが、1STを聴いた後では青く幼く聴こえて、皆さんの不断の努力と伸び盛りのグループの魔法を感じました。

 ST

SixTONESは”ここぞ”というところ、メインテーマ的な曲で金色の照明を使いますよね?上下違い違いにセンターを貫く花道のブリッジの視覚効果の強さ!これだけメッセージ性のある激しい曲を花火でボンっとぶった斬る終わり。続くLifetimeが同じかそれ以上に強いメッセージをこめられた曲だからでしょうか。

STは”遥か先”に向かう己と旅の道連れを鼓舞しているかのような、と前回書きましたが、Lifetimeはそっと浄土に導いてくれるかのよう。 

 Lifetime

激しいSTの後、一転してすとーんと静寂が満ちる中、真っ白な光の中にプロペラが回る様な音。天国か...

等身大の僕達、とライナーノーツには書いてあったけれど、終盤のコーラスのゴスペルを思わせる荘厳さ(Talking Rock誌ではオペラと表現されていましたね)。もうだいぶ前から生涯応援するのだと思っていたけれど、人生の終わりまで導かれてしまいそう...

曲中、”重い木製の扉”が軋むような音が入りますよね。CHANGE THE ERA 20ixのT∀BOOで、扉をこじ開けるような意志的な手の表情が印象的でしたが、今回は閉ざされた扉をこじ開ける音ではなく、運命の巨大な扉が自ずと開いてここからの私達の道につながっていくかのように思えます*16

 この星のHIKARI

Happy全開のこの曲。FC限定の”ホーム”でのアンコールはやはりこれですよね。皆で共に歌う定番でありながら、ルーツが舞台なのもあってか、ブラスセクションの煌びやかさ故か、SHOW向けの曲に聴こえます*17

ブラッシュアップしたシングルカップリング版のJr.時代の曲もよいですが、原石盤ではなるべく原曲のアレンジをそのままに収録されたというのが泣かせますね。今回の配信ライブは皆さんが本当に嬉しそうに、回を重ねるごとに自由度を増して動き回っているのが楽しかったです。

本編が常に闇を基調としたスタイリッシュさであったからこそ、その後のアンコールの対照的な明るさと虹色の照明が、「この星に溢れる光をすべて集めて」ステージを照らしているかのように眩くて。私達、幸せだねーとしみじみと思わされる。

2番の歌詞、しっかり受け取りましたが「出会えてよかった」はいつでも聞かせてあげられますよ(笑) どんな美女とでも恋愛できそうなSixTONESさんが惹かれるのが「声や仕草」で「転んでも立ち上がる強さ」が売り(あるいは惹かれるポイント)というのが、何とも。普通の人間である私共にも優しいというか(笑)

 

緊急事態宣言下の年始の望外のお年玉だった配信ライブ。逆境を逆手にとった完成度に、やはり現場で参加したい気持ちもありつつ、配信の気楽さ手軽さ等、よいところを楽しもうと思いました。が、しかし、手紙を清書していて気付いたのは、感想がほとんどセットや構成についてであったこと。冒頭に書いたようにこのライブのメインステージの「飛び道具満載の壁」と「可動花道」は大好きなのですが、演じ手の方のパフォーマンスはどうしても現場の空気感や温度、発散される気迫や熱を実感してこそ、というのものなのだなと、今さらながら思い知ってしまいました。もちろん、映像から受けとるものもあるはずで、そこは自分が家でとったメモには入らなかったのだと自分の嗜好を改めて認識しました。

先の手紙*18で『どのメディアでも「音楽性」「歌唱力」「表現力」を当たり前に冠して』と書きましたが、1STが世に出たことで市中の様々なジャンルの音楽愛好家や専門誌からの「多様性」「完成度」の評まで加わって(「度肝を抜かれた」の言葉まで!)どれほど嬉しかったことか。

そして、ホクトホールでの印象で「ご自分が主役になるのは居心地悪く感じてしまわれるのか」と書いてしまった*19のが申し訳なくなるような昨今のソロ表紙とライアー×ライアー関連露出での座長ぶり。家族、友人皆が私を連れて行こうと応募してくれた舞台挨拶も全く手が届かず。とうとう泰山北斗への道を歩み始められて、そろそろ増えるファンの手紙の山の中で自分の手紙は埋もれていくのだと思いつつ認めています*20。表紙を飾られたanan(重版おめでとうございます)の「僕の姉ちゃん」に「ちゃんと見ている、がいとしさの定義」とあったのに思いがけず、はっとさせられて。見せていただいたものにせめてお礼のかわりに感想を届けられたら、が動機でも、「ちゃんと見ている」を言葉に綴ると長くなり、お忙しくなると読むことすらご苦労でしょうに。

 

清書し始めたのは「僕僕」発売日なのに、電車の中で書いたり、ライアー×ライアー初見後、緊張が解けてどっと眠気に襲われる中書いたりで、ところどころ字がひどいことになりながら、ようやく1週間かけて書き上げられそうです。

暦の上では既に春。空にも光が溢れていて、春を待ちわびつつ、北斗さんとSixTONESに関わる全ての方達のご多幸をお祈りしております。

いつでも、どんな北斗さんも応援しています。

                                かしこ

2021年2月24日                          

*1:2022年6月注:実際は逐次ステージで踊っていたらしい

*2:~君たちが~KING'S TREASURE サマステ ~君たちが~KING’S TREASURE|テレビ朝日

*3:031

*4:その時にも出てきた単語だったか記憶がないのが残念ですが、Hexagon Rohshteinsとは、結局何なのでしょうか。恐らく6つの原石的なことですよね?

*5:1STverではシングルカップリングと違ってライブと同様電話のベル音で始まって、ベースの歪がかっこいいですね

*6:ロンドン五輪女子サッカー決勝観戦しに行ったのですが、素敵なスタジアムです。いつか行ってくださいね。あ、観光や観戦じゃなくてね

*7: ジェシーのMCがかっこいいですよね。この曲、自己紹介っぽいからオープニング曲かと思っていました

*8:朝一番で受け取った1STを車で聴いていて、この曲に思わずテンションがあがってアクセル踏み込んじゃいました。危ない(笑) 

*9:2020年9月11日放送 テーマ『Dream』

*10:この曲のイントロとアウトロに満ちた終焉の雰囲気がSMAPSMAP最終回での椎名林檎さんの「青春の瞬き」が思い出されてやるせなさが一層募るのです。CDで聴いたら歌い始めの吸気が収められていて、こだわりましたね~。試聴で「ちぎりたいわけじゃ」が「契り」だと思っていた私…「千切る」だったとは(笑) 

*11:袖口といえばジェシー君のカーディガンの袖口も萌袖指がかかるのかマイクが当たるのか、NEW WORLDでアップになると編み地が解れて見える...そういうデザインの袖の編み地ですか?

*12:ただでさえお忙しい年末年始に予想のつかない感染症の動向見ながら無観客配信と通常開催と2種の構成を考えていらしたということですよね.ご苦労お察しします。ありがとうございます

*13:嵐のPIKA★NCHIの衣装、もっとお金かけてやってくれ論議があったのです(笑)

*14:こんなオシャレな曲を牛柄靴下履いて歌っているのが、お洒落。車のオーディオをグレードアップしたら、最後にも鳥のさえずりが入っているのに気付きました。お洒落

*15:当時、勝手にサロメの生首から連想してそう呼んでいました

*16:因みに音色盤だとジェシー君に導かれて天に召されてしまうのかな...私…とそっと目を閉じて荘厳さに打たれていると、直後にEXTRA V.I.P.が始まって、Kingsmanのイカれたカリスマ牧師が信者を侍らせて踊り狂う様を想像してしまう...MV衣装も牧師っぽくて。すみません

*17:少年倶楽部で岸君の曲紹介「それでは、よい夜をお過ごしください」から北斗さんが横っ飛びにステージに飛び出していくのが大好きで、あの、NHKホールの客席がぱ~っと拡がる光景がなんともいえず、SHOWだなあ、ジャニーズだなあ、と思うのです。SixTONESのライブは最高だけれど、ショウ形式のステージもまた観たいなあ、と

*18:039

*19:029

*20:最後に北斗さんにお目にかかったTrack ONE -IMPACT-福岡公演。帰りの福岡空港ANAラウンジから4番搭乗口に向かって改築中の暗く人気ない通路を歩いていたら、いきなり右手前方の扉からSixTONESご一行様が現れたのです。何も後ろめたいことなどないのに何故か動揺して数m後ずさりたくなったのですが(笑)、私も搭乗口に行かねばならず、そのまま皆さんの後ろをついて歩くことになってしまったのです。手荷物検査から搭乗フロアに入った途端不意うちで皆さんの前を横切ることになったファンの方達、どなたも超クールにスルーされていて誘導の方もお仕事はなかったですね。ファンがどんどん増えていっても、この幸せな関係性が続きますように